[1]ラベンダー精油が睡眠に与える効果を調べたRCTのメタ解析
- 発表年
- 2026年
- 研究機関
- 中国・上海交通大学医学院附属瑞金病院
- 掲載誌
- Holistic nursing practice
- 研究の種類
- システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
- 対象
- 628人
- 結果の向き
- 良い方向
大人628人のRCT11件で、ラベンダー精油を使った人は睡眠の質が良くなった。

アロマ、カモミール、耳栓とアイマスク、寝室を暗くするなど、効く方法があります。
対象は方法ごとに違い、高齢者や病気のある人の研究も多いです。耳栓とアイマスクは、騒音や光を再現した睡眠実験室の健康な大人の結果です。寝室を暗くする方法は観察研究が中心です。
寝室を暗くすることと、耳栓やアイマスクは、どちらも研究で効くとされ、すぐ試せます。寝る前のカフェインとお酒は、睡眠時間やレム睡眠を減らす関連があるので、量と時間を調整しましょう [14]。眠れない状態が長く続くときは、医師に相談してください。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 40 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 18.3 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 25 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 5 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 98.3 点を、エビデンス強度 A の範囲(75〜100 点)に収めて、スコアは 98 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 6 本・RCT のメタ解析 5 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
睡眠の質とは、眠る時間の長さではなく、眠りの中身がどれだけ良いかを指す言葉です。寝つきの早さ、夜中に目が覚めないこと、ぐっすり眠れた感じ、朝のすっきり感などが含まれ、決まった測り方はありません。研究では、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)などの質問票で本人の感覚を点数にする方法と、脳波などの機器で測る方法が使われます。注意点は、測り方が研究ごとに違うため、同じ「質が良くなった」でも中身が同じとは限らないことです。
どれも根拠の確かさは低めです。
どちらも根拠の確かさは低めです。研究の数が少なく、大きな試験もまだないためです。
どちらも、とった夜の睡眠を測った研究のまとめで、根拠の確かさは低めです。カフェインをとった夜は、睡眠時間が45分短く、寝つくまでの時間が9分長くなっていました [14]。寝る前のお酒は、約2杯の少ない量からレム睡眠を減らす関連があり、量が増えるほど悪くなっていました。寝つきが早くなるのは5杯ほどの多い量のときだけで、そのぶんレム睡眠の乱れが強まると考えられています [15]。
昼寝は、高齢者326人・15件で、夜の睡眠時間・睡眠の効率・寝つきに違いがありませんでした。日中の眠気や疲れは減っていました [19]。
しくみが説明されているのは一部だけで、因果が証明されたわけではありません。
カモミール、テアニン、GABAなどを口からとるものは、持病や服薬がある人、妊娠中の人は医師や薬剤師に確認してください。
方法を試しても改善しない場合は、睡眠の病気が隠れていることがあるため、医師に相談してください。
睡眠の質には、アロマ、カモミール、耳栓、寝室を暗くするなど、効くとされた方法があります。
研究の対象は方法ごとに違うので、運動は高齢者、耳栓は実験室の健康な大人のように、自分に近い人の結果かを見て選べます。
まず寝室を暗くして、寝る前のカフェインとお酒を調整するところから始められます。
寝起きの時刻のばらつきが、不眠の症状や睡眠の悪さと関連していました。時刻をそろえて睡眠の質の点数が変わるかを比べた大きな試験は、見つかっていません。
年齢で結果が分かれています。2〜13歳の子どもでは、画面を減らす取り組みで睡眠時間が1日11分増えました。18〜24歳では、寝る前1時間スマホを使わなくても差は出ませんでした。
確認できたのは、不眠のある人が器具の光を浴びる研究です。ふだんの朝日の習慣を調べた研究ではないので、同じとは言えません。
大人628人のRCT11件で、ラベンダー精油を使った人は睡眠の質が良くなった。
睡眠の質の点数がカモミールのほうが平均1.88点良かった。
睡眠の質の総合点がプラセボより良くなった。
光療法で睡眠の質の点数が平均2.89点良くなった。
夜間の光を最も多く浴びている人は、睡眠障害が27%多かった。
耳栓は騒音による睡眠の乱れをほぼすべて防いだ。
中くらいの硬さが寝心地や睡眠の質を良くするという結論だった。
高齢者3519人のRCT35件で、運動が通常のケアより睡眠の質を改善した。
睡眠への効果を示す根拠は非常に限られていると結論された。
牛乳とはちみつを飲んだ群は通常のケアの群より睡眠の点数が良かった。
子ども4656人の11件で、睡眠時間が1日11分増えた。
40〜42.5℃のお湯で、睡眠の質と睡眠の効率が良かった。
不眠の症状や睡眠の悪さは、寝起きの時刻のばらつきと関連していた。
睡眠時間が45分短く、寝つくまでの時間が9分長くなった。
約2杯の少ない量からレム睡眠が乱れ、量が増えるほど悪くなった。
健康な男性20人の試験で、真っ暗な部屋のほうが深い睡眠に早く入った。
身体活動の介入研究のまとめで、全体では睡眠の質への効果は有意ではなかった。
足湯の6件・176人の研究では、睡眠検査で測った睡眠に差は出なかった。
昼寝をした日としなかった日で、夜の睡眠に違いはなかった。
大学生が4週間、毎日同じ時刻に寝起きした試験で、日中の眠気が減り、睡眠の効率も良くなったと答えた。
18〜24歳の167人で、寝る前1時間にスマホを使わなくても、睡眠に差は出なかった。
健康な20人の試験で、体圧が分散する寝具は睡眠の満足度が良かったが、脳波の睡眠に差はなかった。
ブルーライトカット眼鏡の試験3件・49人で、寝つきや睡眠時間に差はなかった。
高血圧の中年58人で、ラベンダー精油を吸った群は香りのないオイルの群より睡眠の質の点数が上がった。
大学生48人で、ベルガモット精油のスプレーを使った期間は、目覚めのすっきり感などが良くなった。
不眠のある若い大人80人で、カモミール精油を吸った群は睡眠の質と不眠の重さの点数が良くなった。
ICUの看護師108人で、精油マッサージの群はホホバオイルの群よりPSQIの点数が良くなった。
高齢者のRCTのまとめで、アロマを使った人は睡眠の質が良くなった(標準化平均差-1.02)。
不眠のある人1043人・RCT14件のまとめで、アロマの群は不眠の点数が良かった(標準化平均差-1.63)。
不眠のある患者2072人・27件のまとめで、香りを吸うアロマで不眠の症状の点数が平均2.90点下がった。
RCT31件のまとめでアロマは睡眠の質を良くしたが、研究ごとのばらつきが大きかった。
高齢者施設の65歳以上60人で、精油を吸う群は日中の眠気が減り、睡眠の質も良くなった。
介護施設の高齢者37人で、寝る前に精油を吸った群は、香りのないオイルの群より睡眠の質が良かった。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。