寝れないときはどうする?原因と、寝つきやすくなる方法

寝れないときはどうする?原因と、寝つきやすくなる方法
読了目安 7〜9分最終更新日 2026.11.05
答え効く方法と効かない方法がある

眠くなるまで寝床に入らない認知行動療法で、寝つくまでの時間は約19分短くなります。足を温める・朝の光も効きます。

根拠

  • 効く: 認知行動療法 [1]、メラトニン [2]。足を温める [3]・朝の光 [4]・呼吸法 [5]・運動の習慣 [6]も効きますが、根拠の確かさは低めです。研究の数が少なく、結果がそろっていないためです。
  • 寝つくまでの時間に効かない: 寝る前の入浴 [7]、夜の明かりを減らす [8]。夜の明かりは、夜中の目覚めなど眠りの質には関わり、寝室を暗くすると良くなります。
  • 研究が足りない: 額・頭を冷やす [9]

この答えの範囲

寝つくまでの時間の話です。約19分は慢性的な不眠のある大人の値です。夜中や早朝に目が覚める悩みは扱いません。世間の睡眠法の節だけ、睡眠の質の研究も含みます。原因の話は観察研究が多く「関連」までです。

じゃあ、どうする?

  • 今夜できること: 足を温める(靴下・足湯)、ゆっくりした呼吸、眠くなるまで寝床に入らない。
  • 続けること: 朝の光を浴びる、運動の習慣。
  • 世間で紹介される睡眠法: 方法ごとに研究の強さが違います。米軍式睡眠法や羊を数える方法そのものを試した研究は見つかっていません。

この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。

根拠の確かさ

エビデンス強度研究の種類・数・結果のそろい方から、根拠の確かさを「高い・中程度・低い・限定的」の4段階で示します。高い
根拠の論文判定に使った論文の数です。まとめ論文 (多くの試験を集めたもの) も 1 本と数えます。42 本
研究間の一致研究どうしの結果が、同じ方向にそろっているかを示します。おおむね一致
判定の内訳を見る(スコア 90 / 100)
項目点配点何を見るか
研究デザイン4040いちばん信頼できる研究の種類
研究の量19.520研究件数と参加人数
一致度2525結果の向きがそろっているか
新しさ610最新の研究が何年以内か
精度05信頼区間が「差なし」をまたがないか

合計 90.5 点を、エビデンス強度 A の範囲(75〜100 点)に収めて、スコアは 90 点です。 判定に使った研究は、RCT のメタ解析 3 本。

配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。

寝つけない状態とは

寝つけない状態は、布団に入ってから眠るまでに時間がかかる、不眠の症状の一つです。原因は、ストレスやカフェイン、寝る前の画面の光などとされます。対策は、治療(認知行動療法・メラトニン)と生活の工夫に分かれます。

目次
  1. 01研究でわかったこと
  2. 02注意点
  3. 03まとめ
  4. 04よくある質問
  5. 05参照した論文

01研究でわかったこと

よく言われていることは本当?

原因は観察研究が多く、言えるのは「関連」までです。

  • 寝る前の画面根拠は弱いです。 実験では電子機器を使った夜は寝つくまでの時間が6.08分長くなりました [10]。3〜25歳の4562人の日常の記録では関連がありませんでした [11]。
  • カフェイン寝つきの遅れと関連しています。 プラセボと比べた22件・956人のまとめで、寝つくまでの時間が8.35分長くなりました [12]。
  • ストレス・心配事条件によります。 心配事を繰り返しやすい人ほど寝つくまでの時間が長い傾向でしたが、関連は小さいです [13]。不眠のある63人では、日中のストレスは睡眠と関連せず、寝る前に頭が冴える夜ほど睡眠が悪い関連がありました [14]。
  • 寝る時刻がばらばら不眠が続くことと関連しています(1638人を1年追跡)[15]。
  • 羊を数えると眠れる研究が足りません。 羊を数えることを試した研究は0件です。

認知行動療法(CBT-I)

眠くなるまで寝床に入らない(刺激制御)、寝床にいる時間を絞る(睡眠制限)を組み合わせた治療です。答えの中心は2015年のメタ解析(複数の試験を統計でまとめる方法)です [1]。

研究の種類認知行動療法を調べた比較試験のメタ解析
対象慢性的な不眠のある大人(20件・1162人)
比べたもの認知行動療法と、治療なしなど
結果寝つくまでの時間が平均19.03分短くなった
まとめて分析した結果寝つくまでの時間が、平均19.03分短くなりました [1]。

87件のまとめでも効果は中くらいで [16]、1年後も続きました [17]。

部品別の80件では、効いていたのは刺激制御と睡眠制限で、リラクゼーション法に有意な効果はありませんでした [18]。

メラトニン

睡眠障害のある1683人(19件)で、プラセボより寝つくまでの時間が平均7.06分短くなりました [2]。大人では有意な改善がないとするまとめもあります [19]。

足を温める

靴下を履いて寝た夜は、寝つくまでの時間が平均7.5分短くなりました(若い男性6人)[20]。60歳以上の研究11件では、41〜42℃の足湯で寝つきが早まりました [3]。一方、足湯のRCT6件・176人のまとめでは有意な差がありませんでした [21]。根拠の確かさは低めです。靴下の実験が6人と小さいためです。

朝の光

不眠のある大人444人(14件)で、朝のブルーライト療法は寝つくまでの時間を短くしました [4]。光療法22件のまとめでは有意な差がなく [22]、根拠の確かさは低めです。結果のばらつきが大きいためです。

呼吸法・漸進的筋弛緩法

健康な217人では、深い腹式呼吸をした夜は、単調な音を聞いた夜より寝つくまでの時間が短くなりました [23]。妊娠中・産後の女性1046人(11件)でも、漸進的筋弛緩法で寝つきが改善しました [5]。根拠の確かさは低めです。健康な人の試験が1件だけのためです。

運動の習慣

研究66件のまとめで、運動の習慣は寝つくまでの時間を小〜中くらい短くしました [6]。不眠のある大人1348人(22件)では、太極拳で平均24.76分短くなりました [24]。根拠の確かさは低めです。太極拳の結果が自己記録の睡眠日誌によるためです。

健康な人の夕方〜夜の運動は、全体として睡眠を悪くしませんでした。ただし、寝る1時間前以内に終わる激しい運動は、寝つきを悪くする場合があります(研究23件)[25]。

寝る1〜2時間前の入浴

寝つくまでの時間には効きません。健康な大人のRCT10件のまとめで差はありませんでした [7]。2019年のレビューは、10分ほどの入浴でも早まるとしていました [26]。

夜の明かりを減らす

寝つくまでの時間には効きません。ブルーライトを遮る眼鏡のRCT3件・49人のまとめで、平均4.86分短い傾向でしたが、有意な差はありませんでした [8]。根拠の確かさは低めです。研究の数が少ないためです。

夜中の目覚めなど眠りの質は、寝室を暗くすると良くなります。詳しくは寝室を暗くすると眠りは良くなる?へ。

額・頭を冷やす

条件によって結果が分かれ、研究が足りません。不眠の大人106人が額を冷やす器具を2晩使った試験では、主な指標(寝つくまでの時間そのもの)は偽の器具と差がなく、別の寝つきの指標では改善しました [9]。比べる群のない24人の試験では、自己申告の寝つくまでの時間が短くなりました [27]。

世間でよく紹介される睡眠法は?

  • アロマ(ラベンダーなど): 睡眠の質は改善します(RCT11件・628人、標準化平均差-0.56)[28]。寝つくまでの時間の結果はありません。ただし研究の数と質に限りがあります。
  • マインドフルネス瞑想(ボディスキャン・アプリを含む): 睡眠の質が小さく改善します(RCT18件・1654人、効果量0.33、根拠の確かさは中程度)[29]。確かな睡眠の治療とは差がなく、寝つくまでの時間は有意な差がありませんでした [30]。
  • 逆説的意図(眠ろうとせず、あえて起きていようとする): 効きます。試験10件のメタ解析で、治療なしと比べて不眠の主な症状が大きく改善しました [31]。寝つくまでの短縮量は分かっていません。
  • イメージ法(興味を持てる情景を細かく思い浮かべる): 効きます。不眠のある41人の1晩の実験で、指示なしより寝つくまでが短くなりました [32]。大学生51人のRCTもあります [33]。根拠の確かさは低めです。小さな研究のためです。
  • 寝る前にやることを書き出す: 効きます。健康な57人の睡眠検査室のRCTで、やり終えたことを書くより早く寝つきました [34]。何も書かない場合との比較はなく、根拠の確かさは低めです。研究が1件のためです。
  • 4-7-8呼吸法: 睡眠の質や不眠の症状は改善しましたが、小さな研究だけです(耳鳴りの患者48人 [35]、減量手術後の患者80人 [36]、ランダム化していない学生110人 [37])。寝つくまでの時間を測った研究は0件です。
  • 加重ブランケット: 条件によります。心の病気の患者のメタ解析では不眠の重さの差が1.92点(p=0.06)で有意でなく [38]、不眠のある大人102人のRCTでは睡眠の質が改善しました [39]。
  • 自律訓練法: 条件によります。メタ解析(イメージ誘導法を含む)で、順番待ちと比べて寝つくまでが短く(標準化平均差-1.16)、見せかけの方法とは差がありませんでした(-0.50)。13件中11件は質が低い研究です [40]。
  • 音楽を聞きながら寝る: 研究が足りません。不眠のある人の自己申告の寝つきは少し改善しましたが(確実性は低い)、機械で測った寝つきは変わらず [41]、睡眠の病気が無い人でも差はありません [42]。
  • ホワイトノイズ・環境音(ASMRを含む): 研究が足りません。34件のうち睡眠が良くなったのは19件で、ホワイトノイズでは18件中6件でした [43]。ASMRは、何もしない場合と比べた研究がありません。
  • ヨガニドラ: 研究が足りません。RCT2件・181人のメタ解析で、睡眠の質の改善は有意ではありませんでした(確実性は非常に低い)[44]。一方、RCT6件・244人のレビューでは多くの研究で寝つくまでの時間が改善しましたが、数字でまとめた解析はなく、偏りのリスクは中〜高です [45]。
  • 認知シャッフル(意味のつながらない単語を次々に思い浮かべる): 研究が足りません。大学生154人の学会発表の試験で、頭の冴えは心配事の解決策を書き出す方法と同程度に減りました [46]。何もしない場合との比較はありません。
  • 米軍式睡眠法(顔・肩・腕・脚の順に力を抜く): この方法そのものを試した研究は見つかりません。中身の筋肉の力を抜くことと呼吸には、「呼吸法・漸進的筋弛緩法」の節のとおり研究があります [23] [5]。

02注意点

認知行動療法は、4回以上の対面の治療で効果が大きい傾向でした [16]。日本ではメラトニンは医薬品で、サプリとしては流通していません。持病や服薬がある人は、医師や薬剤師に相談を。

眠れない状態が続くときは、受診を

厚生労働省は、不眠と日中の不調が週に3日以上あり、3か月以上続く場合を慢性不眠症としています。

03まとめ

寝つきには、眠くなるまで寝床に入らない認知行動療法が最も確かで、足を温める・朝の光・呼吸法・運動も効きます。
入浴と夜の明かりは寝つくまでの時間には効かず、頭を冷やす方法は研究が足りません。
睡眠全体は、睡眠の質を高める方法は?へ。

04よくある質問

Qコーヒーは何時間前までなら大丈夫ですか?

コーヒーは寝る約9時間前までと試算されています。

Q氷や冷却シートで頭を冷やしてもいいですか?

氷や冷却シートは研究で確かめられておらず、勧めません。

Q睡眠薬と認知行動療法では、寝つきにどちらが効きますか?

原発性不眠の大人のネットワークメタ解析(53件・4181人)で、認知行動療法はベンゾジアゼピン系の睡眠薬と比べて、寝つくまでの時間が約10分短くなりました [[40808922]]。薬を使うかどうかは、医師に相談を。

05参照した論文

判定に使った主な論文(42本)

[1]慢性的な不眠に対する認知行動療法の系統的レビューとメタ解析

発表年
2015年
研究機関
Trauer JMほかの研究チーム
掲載誌
Annals of internal medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,162人
結果の向き
良い方向

慢性的な不眠のある大人1162人(RCT20件)で、治療後に寝つくまでの時間が平均19.03分短くなった。

[2]高齢者の睡眠への足湯の効果のメタ解析

発表年
2024年
研究機関
台湾・崇仁医護管理専科学校
掲載誌
Journal of integrative and complementary medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究11件を統合
結果の向き
良い方向

60歳以上の研究11件で、41〜42℃の足湯により寝つくまでの時間が短くなった。

[3]不眠のある人への朝の青い光の光療法のメタ解析

発表年
2026年
研究機関
台湾・台北医学大学
掲載誌
International journal of nursing studies
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
444人
結果の向き
良い方向

不眠のある大人444人(14件)で、朝のブルーライト療法により寝つくまでの時間が短くなった。

[4]妊娠中・産後の女性の睡眠へのリラクゼーションの効果のメタ解析

発表年
2021年
研究機関
シンガポール・クー・テック・プアット病院
掲載誌
Midwifery
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,046人
結果の向き
良い方向

妊娠中・産後の女性1046人(RCT11件)で、リラクゼーションにより寝つくまでの時間が改善した。

[5]運動は睡眠にどう影響するか、メタ解析

発表年
2015年
研究機関
アメリカ・ボストン大学
掲載誌
Journal of behavioral medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究66件を統合
結果の向き
良い方向

研究66件で、運動の習慣は寝つくまでの時間を小〜中くらい短くした。

[6]お湯につかる温熱療法が健康な大人の睡眠に与える影響のメタ解析

発表年
2026年
研究機関
中国・上海体育大学
掲載誌
International journal of biometeorology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究10件を統合
結果の向き
差なし

RCT10件で、睡眠時間と睡眠効率は改善したが、寝つくまでの時間に有意な差はなかった。

[7]ブルーライトを遮る眼鏡が睡眠に与える影響のメタ解析

発表年
2025年
研究機関
メキシコ・モンテレー工科大学
掲載誌
Frontiers in neurology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
49人
結果の向き
差なし

RCT3件・49人で、寝つくまでの時間は平均4.86分短い傾向だったが有意な差ではなかった。

[8]不眠の人への額の冷却器具のランダム化試験

発表年
2018年
研究機関
アメリカ・ヘンリー・フォード病院
掲載誌
Sleep
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
106人
結果の向き
結果が割れている

不眠の大人106人で、主な指標は偽の器具と差がなく、別の寝つきの指標では改善した。

[9]照明と電子機器の使用が寝つきに与える影響

発表年
2026年
研究機関
台湾・中国医薬大学
掲載誌
Behavioral sleep medicine
研究の種類
ランダム化比較試験(クロスオーバー)参加者が順番を変えながら複数の条件を体験し、結果を比べる試験。
対象
24人
結果の向き
結果が割れている

健康な大人24人で、電子機器を使わなかった夜は寝つくまでの時間が6.08分短かった。

[10]子どもから若い大人の画面時間と睡眠の日ごとの関係のメタ解析

発表年
2026年
研究機関
オーストラリア・クイーンズランド大学
掲載誌
JAMA pediatrics
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
4,562人
結果の向き
差なし

3〜25歳の4562人(25件)で、画面を多く使った日と寝つくまでの時間は関連がなかった。

[11]カフェインが健康な大人の睡眠に与える影響のメタ解析

発表年
2025年
研究機関
台湾・中国医薬大学
掲載誌
Sleep medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
956人
結果の向き
悪い方向

健康な大人956人(試験22件)で、カフェインはプラセボより寝つくまでの時間を平均8.35分長くした。

[12]心配事・考えごとの繰り返しと睡眠の関係のメタ解析

発表年
2020年
研究機関
イギリス・リーズ大学
掲載誌
Health psychology review
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究55件を統合
結果の向き
悪い方向

研究55件で、心配しやすい人ほど寝つくまでの時間が長い傾向があった。関連は小さい。

[13]不眠のある人の日々のストレスと睡眠の関係

発表年
2024年
研究機関
ドイツ・デュッセルドルフ大学
掲載誌
Journal of clinical sleep medicine : JCSM : official publication of the American Academy of Sleep Medicine
研究の種類
コホート研究生活習慣などの違いで集団を分け、長い期間追いかけて比べる研究。
対象
63人
結果の向き
結果が割れている

不眠のある63人で、日中のストレスは睡眠と関連せず、寝る前の興奮が強い夜ほど睡眠が悪かった。

[14]不眠が続くことと関連する睡眠習慣の1年間の追跡

発表年
2019年
研究機関
スウェーデン・カロリンスカ研究所
掲載誌
Journal of behavioral medicine
研究の種類
コホート研究生活習慣などの違いで集団を分け、長い期間追いかけて比べる研究。
対象
1,638人
結果の向き
悪い方向

一般の人1638人を1年追うと、睡眠スケジュールが不規則な人は不眠が続きやすかった。

[15]不眠の認知行動療法は寝つき・夜間覚醒などに効くか、87件のRCTのメタ解析

発表年
2018年
研究機関
オランダ・アムステルダム自由大学
掲載誌
Sleep medicine reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
6,303人
結果の向き
良い方向

不眠の人を対象にしたRCT87件で、寝つくまでの時間を中くらいの大きさで短くした。

[16]不眠の認知行動療法の効果は治療後どれだけ続くか

発表年
2019年
研究機関
オランダ・アムステルダム自由大学
掲載誌
Sleep medicine reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究30件を統合
結果の向き
良い方向

RCT30件で、寝つくまでの時間の改善は治療の3か月後、6か月後、12か月後にも続いていた。

[17]不眠の認知行動療法のどの部品が効くか、構成要素ネットワークメタ解析

発表年
2024年
研究機関
ドイツ・フライブルク大学
掲載誌
Clinical psychology review
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
15,351人
結果の向き
差なし

80件の研究で、効いていたのは睡眠制限と刺激制御。リラクゼーション法に有意な効果はなかった。

[18]靴下を履いて寝ると寝つきはどう変わるか

発表年
2018年
研究機関
韓国・ソウル大学
掲載誌
Journal of physiological anthropology
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
6人
結果の向き
良い方向

若い男性6人が靴下を履いて寝ると、寝つくまでの時間が平均7.5分短かった。

[19]足湯が睡眠に与える効果のメタ解析

発表年
2025年
研究機関
インド・政府ヨガ・自然療法医科大学
掲載誌
Alternative therapies in health and medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
176人
結果の向き
差なし

足湯のRCT6件・176人で、寝つくまでの時間を含む睡眠の指標に有意な差はなかった。

[20]不眠症の光療法のシステマティックレビュー

発表年
2023年
研究機関
フランス・ストラスブール大学
掲載誌
Journal of sleep research
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
685人
結果の向き
差なし

光療法の研究22件(685人)のうち13件の統合で、寝つくまでの時間に有意な差はなかった。

[21]寝る前の呼吸法が寝つきに与える影響のランダム化試験

発表年
2026年
研究機関
ロシア・高次神経活動・神経生理学研究所
掲載誌
Zhurnal nevrologii i psikhiatrii imeni S.S. Korsakova
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
217人
結果の向き
良い方向

健康な217人で、寝る前に深い腹式呼吸をした夜は寝つくまでの時間が短かった。

[22]不眠のある大人への運動の効果の比較メタ解析

発表年
2026年
研究機関
中国・北京中医薬大学
掲載誌
BMJ evidence-based medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,348人
結果の向き
良い方向

不眠のある大人1348人(RCT22件)で、太極拳により寝つくまでの時間が平均24.76分短くなった。

[23]夜の運動が健康な人の睡眠に与える影響のメタ解析

発表年
2019年
研究機関
スイス・チューリッヒ工科大学
掲載誌
Sports medicine (Auckland, N.Z.)
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究23件を統合
結果の向き
結果が割れている

健康な人の夕方〜夜の運動は全体として睡眠を悪くしなかったが、寝る1時間前以内に終わる激しい運動では、寝つきが悪くなるかもしれない

[24]寝る前の入浴・シャワーによる温熱は睡眠を改善するか

発表年
2019年
研究機関
アメリカ・テキサス大学オースティン校
掲載誌
Sleep medicine reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究17件を統合
結果の向き
良い方向

寝る1〜2時間前に40〜42.5℃で温まると、寝つくまでの時間が有意に短くなった(研究17件)。

[25]不眠のある退役軍人への額の冷却器具の試験

発表年
2021年
研究機関
アメリカ・テキサス大学ヘルスサンアントニオ校
掲載誌
Sleep & breathing = Schlaf & Atmung
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
24人
結果の向き
良い方向

不眠と持病のある退役軍人24人が4週間使うと、自己申告の寝つくまでの時間が短くなった。

[26]ラベンダー精油が睡眠に与える効果を調べたRCTのメタ解析

発表年
2026年
研究機関
中国・上海交通大学医学院附属瑞金病院
掲載誌
Holistic nursing practice
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
628人
結果の向き
良い方向

大人のRCT11件・628人をまとめると、ラベンダーの精油で睡眠の質が中くらい改善した (標準化平均差 -0.56)。ただし研究の数と質には限りがある

[27]マインドフルネス瞑想が睡眠の質に与える効果のRCTの系統的レビューとメタ解析

発表年
2019年
研究機関
アメリカ・国立精神衛生研究所
掲載誌
Annals of the New York Academy of Sciences
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,654人
結果の向き
良い方向

睡眠に悩む人のRCT18件・1654人のメタ解析。時間や手間をそろえた比較より睡眠の質が改善した(効果量0.33)。

[28]不眠へのマインドフルネス瞑想のRCTのメタ解析

発表年
2016年
研究機関
中国・第二軍医大学
掲載誌
Journal of psychosomatic research
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
330人
結果の向き
結果が割れている

不眠のある人のRCT6件・330人のメタ解析。睡眠の質は改善したが、寝つくまでの時間には全体として有意な効果がなかった。

[29]不眠への逆説的意図の系統的レビューとメタ解析

発表年
2022年
研究機関
スウェーデン・カロリンスカ研究所
掲載誌
Journal of sleep research
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究10件を統合
結果の向き
良い方向

不眠への逆説的意図を調べた試験10件のメタ解析。治療なしなどと比べて、不眠の主な症状が大きく改善した。

[30]不眠の寝る前の考えごと:イメージで気をそらす方法と一般的に気をそらす方法の比較

発表年
2002年
研究機関
イギリス・オックスフォード大学
掲載誌
Behaviour research and therapy
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
41人
結果の向き
良い方向

不眠のある41人の1晩の実験。興味を持てる情景を思い浮かべた群は、指示なしの群より寝つくまでが短かった。

[31]不眠への認知的リフォーカシング:大学生のランダム化比較試験

発表年
2013年
研究機関
アメリカ・シラキュース大学
掲載誌
Behavior therapy
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
51人
結果の向き
良い方向

眠りの悪い大学生51人の試験。考えを心地よい内容に切り替える方法を受けた群は、指導だけの群より1か月後の不眠の重さが改善した。

[32]寝る前に書くことが寝つきに与える効果:やることリストとやり終えたことリストの比較

発表年
2018年
研究機関
アメリカ・ベイラー大学
掲載誌
Journal of experimental psychology. General
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
57人
結果の向き
良い方向

18〜30歳の57人が寝る前に5分間書いてから睡眠検査室で眠った。やることリストを書いた人は、やり終えたことを書いた人より早く寝ついた。

[33]耳鳴りの患者の耳鳴り・心理・睡眠の質への4-7-8呼吸法の効果

発表年
2026年
研究機関
トルコ・エゲ大学
掲載誌
Brain and behavior
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
48人
結果の向き
良い方向

耳鳴りの患者を、4-7-8呼吸法を6週間続ける群23人と説明だけの群25人に分けた試験。呼吸法の群は不眠の重さの点数が下がった。

[34]腹腔鏡下の減量手術後の痛みと睡眠の質への4-7-8呼吸法の効果

発表年
2023年
研究機関
トルコ・アタテュルク大学
掲載誌
Bariatric Surgical Practice and Patient Care
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
80人
結果の向き
良い方向

減量手術のあとの患者80人で、4-7-8呼吸法を教わった群は、通常のケアの群より睡眠の質の点数が高かった。

[35]大学生の睡眠の質への4-7-8呼吸法の効果:準実験の比較研究

発表年
2026年
研究機関
インドネシア・ムハマディヤ・スラカルタ大学
掲載誌
Majalah Ilmiah Fisioterapi Indonesia
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
110人
結果の向き
良い方向

大学生110人の比較研究。4-7-8呼吸法を14日間続けた群は、何もしない群より睡眠の質が良かった。ランダム化はしていない。

[36]不眠への催眠療法の系統的レビューとメタ解析(自律訓練法・イメージ誘導法を含む)

発表年
2015年
研究機関
中国・香港大学
掲載誌
Complementary therapies in medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
502人
結果の向き
結果が割れている

自律訓練法またはイメージ誘導法のRCT7件を含む解析。順番待ちと比べて寝つくまでの時間が短かったが(-1.16)、見せかけの方法とは差がなかった(-0.50)。

[37]大人の不眠に音楽を聞くことの効果(コクランレビュー)

発表年
2022年
研究機関
デンマーク・オーフス大学
掲載誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
197人
結果の向き
良い方向

不眠の症状がある大人で、毎日音楽を聞くと自己申告の寝つきの悪さの点数が0.60点下がった。機械で測った寝つくまでの時間は改善しなかった。

[38]睡眠の病気がない大人の睡眠の質への音楽の効果のメタ解析

発表年
2022年
研究機関
マレーシア・モナシュ大学マレーシア校
掲載誌
Behavioral sleep medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,514人
結果の向き
差なし

睡眠の病気がない大人1514人の解析。音楽を使っても、寝つくまでの時間に差はなかった。

[39]聴覚刺激と睡眠の系統的レビュー

発表年
2022年
研究機関
アメリカ・ニューヨーク市立大学ハンター校
掲載誌
Journal of clinical sleep medicine : JCSM : official publication of the American Academy of Sleep Medicine
研究の種類
システマティックレビュー関連する研究を決まった方法で集め、結果を整理した研究。
対象
1,103人
結果の向き
結果が割れている

ホワイトノイズ・ピンクノイズなどの研究34件・1103人のうち、睡眠が良くなったのは19件。ホワイトノイズでは6件(33%)だった。

[40]睡眠障害と不眠へのヨガニドラの系統的レビューとメタ解析

発表年
2026年
研究機関
インド・全インド医科大学
掲載誌
Sleep & breathing = Schlaf & Atmung
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
181人
結果の向き
差なし

ヨガニドラのRCT2件・181人のメタ解析。睡眠の質(PSQI)の改善は統計的に有意ではなかった(確実性は非常に低い)。

[41]Efficacy of Yoga Nidra in Managing Sleep Disorders: A Systematic Review of Randomized Controlled Trials.

発表年
2026年
研究機関
インド・Dutta Aほかの研究チーム
掲載誌
Journal of integrative and complementary medicine
研究の種類
システマティックレビュー関連する研究を決まった方法で集め、結果を整理した研究。
対象
244人
結果の向き
良い方向

ヨガニドラのRCT6件・244人を調べると、多くの研究で寝つくまでの時間・睡眠時間・睡眠効率が改善していた (数字でまとめた解析はなく、研究の偏りのリスクは中〜高)

[42]連想のない単語を思い浮かべる認知シャッフルが、寝る前の考えごとに与える効果

発表年
2016年
研究機関
Luc P. Beaudoinほかの研究チーム
掲載誌
Summit (Simon Fraser University)
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
154人
結果の向き
差なし

寝る前に考えごとが止まらない大学生154人を、認知シャッフル・問題解決法・その両方に分けた試験。学会発表の要旨のみ。

ほかに参考にした論文(69本)

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