ビタミンDで免疫力は上がる?風邪・インフルエンザ・自己免疫への効果

ビタミンDで免疫力は上がる?風邪・インフルエンザ・自己免疫への効果
読了目安 6〜8分最終更新日 2026.11.06
答え効かない

インフルエンザは約2割減りますが、かぜなどの急性呼吸器感染症には効きません。

根拠

かぜなどの急性呼吸器感染症は、比較試験40件・61,589人のまとめで、ビタミンDを飲んだ人は、かかりやすさを比べた値(オッズ)が0.94倍(0.88〜1.00)でした。年齢・もとの血中濃度・飲み方・量で分けても差は見られませんでした [1]。インフルエンザは10件・4,859人のまとめで0.78倍に減りましたが [2]、日本の高校生の試験では差がなく [3]、大人で確かめられたとは言えません。

この答えの範囲

飲むサプリの結果です。

じゃあ、どうする?

かぜの予防だけが目的なら、サプリに頼る理由は研究から見えません。魚やきのこを食べ、日光を無理のない範囲で浴び、不足が心配なら血液検査で確かめて医師に相談を。サプリはD3型を、脂を含む食事と一緒に飲み、多い量は自己判断で続けないでください [4]。

この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。

根拠の確かさ

エビデンス強度研究の種類・数・結果のそろい方から、根拠の確かさを「高い・中程度・低い・限定的」の4段階で示します。高い
根拠の論文判定に使った論文の数です。まとめ論文 (多くの試験を集めたもの) も 1 本と数えます。44 本
研究間の一致研究どうしの結果が、同じ方向にそろっているかを示します。おおむね一致
判定の内訳を見る(スコア 92 / 100)
項目点配点何を見るか
研究デザイン4040いちばん信頼できる研究の種類
研究の量2020研究件数と参加人数
一致度20.125結果の向きがそろっているか
新しさ1010最新の研究が何年以内か
精度25信頼区間が「差なし」をまたがないか

合計 92.1 点を、エビデンス強度 A の範囲(75〜100 点)に収めて、スコアは 92 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 2 本・RCT のメタ解析 1 本。

配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。

ビタミンDとは

ビタミンDは、日光で皮膚に作られ、魚やきのこにも含まれる、脂に溶けるビタミンです。免疫を整えて感染症を防ぐとされ、免疫細胞に受容体があり、自然免疫と獲得免疫の両方を調節するしくみが報告されています [5] [6]。ただし、しくみの多くは細胞や試験管の研究で、人の病気への効果として示す試みは、ほとんど成功していません [7]。

目次
  1. 01研究でわかったこと
  2. 02注意点
  3. 03まとめ
  4. 04よくある質問
  5. 05参照した論文

01研究でわかったこと

答えの中心は、イギリスのロンドン大学クイーン・メアリー校などの研究チームが2025年に発表したメタ解析です [1]。メタ解析とは、複数の研究の結果をまとめて調べる方法です。

研究の種類ランダム化比較試験を集めたメタ解析
対象0歳から高齢者までの一般の人(40件・61,589人)
比べたものビタミンDのサプリ / プラセボなど
結果かぜなどの急性呼吸器感染症のかかりやすさの比(オッズ)が0.94倍(0.88〜1.00)
まとめて分析した結果かぜなどの急性呼吸器感染症は、ビタミンDを飲んだ人で0.94倍とわずかに少ない値でしたが、偶然を超える差とは言えませんでした [1]。

年齢・もとの血中濃度・飲み方・量で分けても、効き方の違いは見られませんでした [1]。

( )の中は本当の値がありそうな範囲で、1.00をまたぐので差があるとは言えません。

よく言われていることは本当?

  • かぜなどの感染症を防ぐ効きません。 血中濃度が低い人でも、効き方に違いはありませんでした [1]。濃度が十分とは言えない水準(75nmol/L未満)の人にサプリを配った英国の試験(6,200人、非盲検)でも、毎日800IUの群のオッズは1.26倍でした [8]。
  • インフルエンザを防ぐ効きます。 10件・4,859人のまとめで0.78倍でした [2]。日本の小学生の試験ではビタミンDの子が10.8%、プラセボの子が18.6%でしたが [9]、高校生の試験では13.5%と12.1%で差がありませんでした [3]。大人で確かめられたとは言えません。
  • 新型コロナを防ぐ結果が割れています。 予防では、メタ解析がかかるオッズ0.403倍でしたが [10]、米国の成人923人と中国の医療従事者228人の試験ははっきり減りませんでした [11] [12]。患者の治療は別の話で、メタ解析の死亡0.72倍に対し [13]、診断直後の1,747人の試験では差がありませんでした [14]。
  • 自己免疫の病気を防ぐ効きません。 米国の中高年の大規模試験(25,871人)の最初の報告は0.78倍でしたが [15]、症例を加えた再集計では0.85倍(0.70〜1.04)で差があるとは言えず、飲み終えて2年たつと0.98倍でした [16]。根拠の確かさは低めです。試験が1本だけのためです。
  • アレルギーに良い病気によって違います。 ぜんそくの発作には効きません。コクランレビュー14件・1,778人で、ステロイドが必要な発作は1.04倍でした [17]。根拠の確かさは高い結果です。ただし、重いぜんそくの人と、ビタミンDがとても不足している人(25nmol/L未満)は、研究にあまり含まれていません [17]。アトピー性皮膚炎には少し効きます。重さの点数が下がりました(11件・686人、標準化平均差 -0.41)[18]。花粉症を含む鼻炎は、5件で軽くする方向でしたが、はっきりした差ではなく、効くとは言えません [19]。
  • 免疫の検査値が上がる一部が動くだけで、「免疫力が上がる」の根拠にはなりません。 免疫の暴走を抑える制御性T細胞が増える方向の結果 [20] や、運動選手でカテリシジンが増えた試験 [21] がある一方、不足した若い女性131人では変わりませんでした [22]。
  • 不足すると感染症にかかりやすい関連しています。 観察研究14件で、血中濃度がいちばん低い群は、いちばん高い群より呼吸器感染症のオッズが1.83倍でした [23]。関連であって、不足が原因とは限りません。
  • 不足すると自己免疫の病気になりやすい病気によって違います。 多発性硬化症とは関連していて、14件で1.54倍 [24]、遺伝の研究も同じ向きでした [25]。関節リウマチとは関連が見られず [26]、1型糖尿病も遺伝子の研究で関連が見られませんでした [27]。

日光浴では補える?

介護施設の高齢者の試験で、夏に平均21分の日光浴を週5日、4週間続けた群は、しない群より血液中のビタミンDが高くなりました [28]。国立環境研究所の試算では、顔と両手の甲で10µgを作るのに必要な日光浴は、12月の晴天日の正午で、札幌が139分(約2時間20分)、つくばが41分、那覇が14分で、肌に有害な影響が出始める時間は、その約2〜3倍です。夏は必要な時間が短くなります(国立環境研究所の発表)。

SPF50+の日焼け止めを毎日塗った成人628人の試験では、1年後の上がり方が5.2nmol/L小さくなりました [29]。ふだんの使い方の研究では、下がる根拠はほとんどありませんでした [30]。日焼け止めをやめる必要はありません。

食べ物では?

脂の多い魚を食べた群は平均6.8nmol/L [31]、強化食品の23件のまとめは平均25.4nmol/L、対照より高くなりました [32]。紫外線を当てたきのこは、もとが低い人でだけ上がりました [33]。ビタミンDがとても不足したモンゴルの小学生では、強化牛乳で呼吸器感染症が0.52倍に減りましたが、試験は1本で、日本の人に当てはまるとは言えません [34]。

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の、可食部100gあたりの量です。

さけ(しろさけ・生)32.0µg
さんま(皮つき・生)16.0µg
しらす干し(半乾燥品)61.0µg
きくらげ(乾)85.0µg
鶏卵(全卵・生)3.8µg

サプリの選び方

  • D3型を選ぶ: 毎日飲む12件のまとめで、D2はD3より血中濃度の上がり方が10.39nmol/L小さくなりました [35]。
  • 脂を含む食事と一緒に: 一度飲む試験で、12時間後の血中D3が32%高くなりましたが [36]、90日後の血中濃度に差はありませんでした [37]。
  • 量: 閉経後の女性163人の試験で、毎日800IUで97.5%の人が50nmol/Lを超え、3200IUを超えると頭打ちでした [38]。

骨・筋力・がんなどへの効果

カルシウムと一緒にとると骨折は0.91倍で差はごく小さく、ビタミンDだけでは1.00倍でした [39]。筋力・がん・心臓・血管の病気も変わりませんでした [40] [41] [42]。

02注意点

カナダの373人の3年間の試験では、軽い高カルシウム血症が毎日400IUで0%、4000IUで3%、1万IUで9%でした [4]。毎日2800IU以上を1年以上飲むと、高カルシウム血症が増える傾向でした [43]。年に一度500,000IUを飲んだ70歳以上の女性2,256人では、転倒が1.15倍に増えました [44]。持病や服薬がある人、妊娠中の人は、医師や薬剤師に確認を。

多い量を、自己判断で続けない

不足が心配なら、血液検査で確かめてから、医師に相談しましょう。

03まとめ

ビタミンDは、かぜなどの感染症を防ぎません。インフルエンザは減った結果がありますが、大人では確かめられていません。
自己免疫の病気とぜんそくにも効きません(自己免疫は試験1本で確かさ低め)。新型コロナは結果が割れています。
魚・きのこと日光で補い、サプリはD3型を脂を含む食事と一緒に。多い量は医師に相談を。

04よくある質問

Q風邪の季節だけ飲めばいい?

季節だけの飲み方は、研究では確かめられていません。飲み方で分けても、風邪への効き方に違いはありませんでした [[39993397]]。

Q日光浴は何分あびればいい?

地域と季節で大きく違い、冬の札幌は長く、夏は短い計算です。

Q食事だけで足りる?

足りるかどうかは、研究では確かめられていません。魚の試験の著者は、すすめられる量の魚だけで十分にするのは難しいとしています [[26354531]]。

05参照した論文

判定に使った主な論文(45本)

[1]ビタミンDのサプリと急性呼吸器感染症のメタ解析

発表年
2025年
研究機関
イギリス・ロンドン大学クイーン・メアリー校
掲載誌
The lancet. Diabetes & endocrinology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
61,589人
結果の向き
差なし

二重盲検のRCTをまとめた解析で、急性呼吸器感染症にかかるオッズに偶然を超える差はなかった。年齢や量で分けても同じだった。

[2]ビタミンDのサプリとインフルエンザ(ランダム化比較試験のメタ解析)

発表年
2021年
研究機関
中国・浙江大学
掲載誌
Frontiers in nutrition
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
4,859人
結果の向き
良い方向

RCT10件・4,859人のまとめで、インフルエンザにかかるリスクが0.78倍だった。

[3]高校生のビタミンDとインフルエンザ(無作為化試験)

発表年
2014年
研究機関
日本・東京慈恵会医科大学
掲載誌
Food & function
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
247人
結果の向き
差なし

日本の高校生の試験で、ビタミンD3を毎日2000IU飲んでもインフルエンザAは減らなかった。

[4]高用量ビタミンDサプリの安全性(無作為化試験の二次解析)

発表年
2020年
研究機関
カナダ・カルガリー大学
掲載誌
The Journal of clinical endocrinology and metabolism
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
373人
結果の向き
悪い方向

3年間で、軽い高カルシウム血症は毎日400IUで0%、4000IUで3%、1万IUで9%だった。

[5]ビタミンDと免疫のしくみ(総説)

発表年
2011年
研究機関
アメリカ・ファインスタイン医学研究所
掲載誌
Journal of investigative medicine : the official publication of the American Federation for Clinical Research
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
—
結果の向き
良い方向

免疫細胞にはビタミンD受容体があり、自然免疫と獲得免疫の両方を調節できる。

[6]ビタミンDの免疫への作用と病気との関連(総説)

発表年
2020年
研究機関
アメリカ・ボストン大学
掲載誌
Nutrients
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
—
結果の向き
結果が割れている

実験の研究で、活性型ビタミンDは自然免疫と獲得免疫の多くの部分に作用する。

[7]ビタミンDの骨以外の作用と免疫(総説)

発表年
2020年
研究機関
ベルギー・ルーヴェン・カトリック大学
掲載誌
Nutrients
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
—
結果の向き
結果が割れている

試験管ではっきり作用するが、人の病気への効果として示す試みはほとんど成功していない。

[8]英国の血中ビタミンDが低い人へのビタミンD配布と呼吸器感染症(CORONAVIT)

発表年
2022年
研究機関
イギリス・ロンドン大学クイーン・メアリー校
掲載誌
BMJ (Clinical research ed.)
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
6,200人
結果の向き
差なし

6200人の非盲検の試験で、毎日800IUを6か月配っても急性呼吸器感染症は減らなかった。

[9]小学生のビタミンDとインフルエンザ(無作為化試験)

発表年
2010年
研究機関
日本・東京慈恵会医科大学
掲載誌
The American journal of clinical nutrition
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
—
結果の向き
良い方向

小学生が冬にビタミンD3を毎日1200IU飲むと、インフルエンザAにかかった子が少なかった。

[10]ビタミンDと新型コロナの予防・重症化のメタ解析

発表年
2024年
研究機関
イタリア・ジェノヴァ大学
掲載誌
Nutrients
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究16件を統合
結果の向き
良い方向

RCTでは新型コロナにかかるオッズが0.403倍だった。

[11]ビタミンDの量の違いと新型コロナにかかる割合

発表年
2026年
研究機関
アメリカ・シカゴ大学
掲載誌
Clinical nutrition (Edinburgh, Scotland)
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
923人
結果の向き
差なし

米国の成人で、毎日4000IUか10000IUを飲んでも、400IUと比べて新型コロナにかかる割合ははっきり下がらなかった。

[12]医療従事者のビタミンD2と新型コロナ感染(無作為化試験)

発表年
2024年
研究機関
中国・北京大学第三病院
掲載誌
Scientific reports
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
228人
結果の向き
差なし

医療従事者228人の試験で、ビタミンD2を飲んでも新型コロナにかかった割合に差がなかった。

[13]新型コロナの患者に対するビタミンDのRCTのメタ解析

発表年
2024年
研究機関
マレーシア・IMU大学
掲載誌
Inflammopharmacology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
2,495人
結果の向き
良い方向

RCT19件・2495人のまとめで、患者の死亡のオッズが0.72倍だった。

[14]新型コロナと診断された人へのビタミンD3の試験

発表年
2026年
研究機関
アメリカ・ブリガム・アンド・ウィメンズ病院
掲載誌
The Journal of nutrition
研究の種類
ランダム化比較試験(クラスター)学校や病院などの単位でくじ引きのように分け、結果を比べる試験。
対象
1,747人
結果の向き
差なし

診断直後の成人1747人で、ビタミンD3を4週間飲んでも受診・入院・死亡に差がなかった。

[15]ビタミンDのサプリと自己免疫疾患(VITAL試験の最初の報告)

発表年
2022年
研究機関
アメリカ・ハーバード大学公衆衛生大学院
掲載誌
BMJ (Clinical research ed.)
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
25,871人
結果の向き
良い方向

毎日2000IUを中央値5.3年飲み、自己免疫疾患は0.78倍。後の再集計で差は小さくなった。

[16]ビタミンDのサプリと自己免疫疾患(VITAL試験の延長報告)

発表年
2024年
研究機関
アメリカ・ブリガム・アンド・ウィメンズ病院
掲載誌
Arthritis & rheumatology (Hoboken, N.J.)
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
25,871人
結果の向き
差なし

症例を加えた再集計で0.85倍(0.70〜1.04)。飲み終えて2年後には差が消えた。

[17]ぜんそくに対するビタミンD(コクランレビュー)

発表年
2023年
研究機関
イギリス・ロンドン大学クイーン・メアリー校
掲載誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,778人
結果の向き
差なし

14件・1778人で、ステロイドの飲み薬が必要な発作は減らなかった。

[18]アトピー性皮膚炎に対するビタミンDのメタ解析

発表年
2024年
研究機関
デンマーク・コペンハーゲン大学
掲載誌
Nutrients
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
686人
結果の向き
良い方向

RCT11件・686人で、皮膚炎の重さの点数が対照より下がった(標準化平均差 -0.41)。

[19]アレルギー性鼻炎に対するビタミンDのメタ解析

発表年
2025年
研究機関
日本・徳島大学
掲載誌
Medicina (Kaunas, Lithuania)
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究5件を統合
結果の向き
差なし

RCT5件のまとめで、症状を軽くする方向だったが、はっきりした差ではなかった。

[20]ビタミンDのサプリと制御性T細胞(系統的レビュー)

発表年
2019年
研究機関
イギリス・NHS血液・移植機構
掲載誌
PloS one
研究の種類
システマティックレビュー関連する研究を決まった方法で集め、結果を整理した研究。
対象
研究8件を統合
結果の向き
良い方向

RCT8件で、免疫の暴走を抑える制御性T細胞の割合が増える方向だった。

[21]運動選手のビタミンDと抗菌ペプチド(無作為化試験)

発表年
2016年
研究機関
イギリス・ラフバラー大学
掲載誌
Journal of sports sciences
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
39人
結果の向き
良い方向

男性の運動選手39人で、ビタミンD3を毎日5000IU飲むと血液のカテリシジンの増え方が大きかった。

[22]ビタミンD不足の若い女性への補充と免疫の遺伝子の働き

発表年
2014年
研究機関
インド・全インド医科大学
掲載誌
European journal of clinical nutrition
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
131人
結果の向き
差なし

131人で、血中のビタミンDが上がっても、カテリシジンの遺伝子の働きはプラセボと変わらなかった。

[23]血中ビタミンDと急性呼吸器感染症の関連(観察研究のメタ解析)

発表年
2019年
研究機関
オーストラリア・QIMRバーグホーファー医学研究所
掲載誌
International journal of environmental research and public health
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究14件を統合
結果の向き
悪い方向

血中濃度がいちばん低い群は、いちばん高い群より感染症のオッズが1.83倍だった。

[24]ビタミンD不足と多発性硬化症(症例対照研究のメタ解析)

発表年
2024年
研究機関
オーストラリア・クイーンズランド大学
掲載誌
Multiple sclerosis and related disorders
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究14件を統合
結果の向き
悪い方向

14件で、ビタミンD不足の人は多発性硬化症である割合が1.54倍だった。

[25]遺伝子を使った研究でみたビタミンDと多発性硬化症

発表年
2015年
研究機関
カナダ・マギル大学
掲載誌
PLoS medicine
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
—
結果の向き
悪い方向

生まれつきビタミンDが低くなりやすい人は、多発性硬化症のオッズが2.0倍だった。

[26]血中ビタミンDと関節リウマチの発症(前向き研究のメタ解析)

発表年
2023年
研究機関
イギリス・インペリアル・カレッジ・ロンドン
掲載誌
BMC rheumatology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
15,604人
結果の向き
差なし

7件の解析で、血中ビタミンDと後の関節リウマチに関連は見られなかった。

[27]ビタミンDに関わる遺伝子と1型糖尿病(メタ解析)

発表年
2021年
研究機関
オーストラリア・南オーストラリア大学
掲載誌
Nutrients
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究10件を統合
結果の向き
差なし

10件の解析で、関連は見られなかった。

[28]介護施設の高齢者への日光浴の効果(無作為化試験)

発表年
2022年
研究機関
トルコ・トカット・ガーズィオスマンパシャ大学
掲載誌
Journal of clinical densitometry : the official journal of the International Society for Clinical Densitometry
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
40人
結果の向き
良い方向

夏に日光浴を4週間続けた群は、しない群より血液中のビタミンDが有意に高かった。

[29]日焼け止めを毎日塗ることとビタミンDの量(無作為化試験)

発表年
2025年
研究機関
オーストラリア・QIMRバーグホーファー医学研究所
掲載誌
The British journal of dermatology
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
628人
結果の向き
悪い方向

SPF50+を毎日塗った群は、1年後の血中ビタミンDの上がり方が5.2nmol/L小さかった。

[30]日焼け止めとビタミンDの系統的レビュー

発表年
2019年
研究機関
オーストラリア・QIMRバーグホーファー医学研究所
掲載誌
The British journal of dermatology
研究の種類
システマティックレビュー関連する研究を決まった方法で集め、結果を整理した研究。
対象
—
結果の向き
差なし

ふだんの生活の研究では、日焼け止めでビタミンDが下がる根拠はほとんどなかった。

[31]魚を食べることと血中ビタミンD(メタ解析)

発表年
2015年
研究機関
ドイツ・マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク
掲載誌
The American journal of clinical nutrition
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
640人
結果の向き
良い方向

魚を食べた群は血中ビタミンDが平均4.4nmol/L高く、脂の多い魚では6.8nmol/Lだった。

[32]ビタミンD強化食品と血中ビタミンD(メタ解析)

発表年
2022年
研究機関
イラン・シャヒード・ベヘシュティ医科大学
掲載誌
The British journal of nutrition
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
2,002人
結果の向き
良い方向

強化食品を食べると、血中ビタミンDが平均25.4nmol/L高くなった。

[33]紫外線を当てたきのこと血中ビタミンD(メタ解析)

発表年
2016年
研究機関
アイルランド・コーク大学
掲載誌
The Journal of nutrition
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究6件を統合
結果の向き
結果が割れている

もとの濃度が低い人でだけ、血中ビタミンDが上がった。

[34]ビタミンD強化牛乳とモンゴルの小学生の感染症

発表年
2012年
研究機関
アメリカ・マサチューセッツ総合病院
掲載誌
Pediatrics
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
247人
結果の向き
良い方向

ビタミンDがとても不足した小学生で、強化牛乳を飲んだ子は急性呼吸器感染症が0.52倍だった。

[35]毎日のビタミンD2とD3の、血中濃度への効果の比較(メタ解析)

発表年
2024年
研究機関
オランダ・企業の研究部門
掲載誌
Advances in nutrition (Bethesda, Md.)
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究12件を統合
結果の向き
良い方向

毎日飲む試験12件で、D2はD3より血中濃度の上がり方が10.39nmol/L小さかった。

[36]食事の脂肪はビタミンD3の吸収を高める

発表年
2015年
研究機関
Dawson-Hughes Bほかの研究チーム
掲載誌
Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
50人
結果の向き
良い方向

高齢者50人で、脂を含む朝食と一緒に飲むと、12時間後の血中ビタミンD3が32%高かった。

[37]食事の条件はビタミンD3の吸収に影響するが、血中濃度の上がり方には影響しない

発表年
2013年
研究機関
アメリカ・タフツ大学
掲載誌
Journal of bone and mineral research : the official journal of the American Society for Bone and Mineral Research
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
62人
結果の向き
結果が割れている

90日後までの血中の25(OH)Dの上がり方は、食事の条件で差がなかった。

[38]閉経後の女性のビタミンDの量と血中濃度の関係(無作為化試験)

発表年
2012年
研究機関
アメリカ・クレイトン大学
掲載誌
Annals of internal medicine
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
163人
結果の向き
良い方向

毎日800IUで97.5%の人が50nmol/Lを超え、3200IUを超えると頭打ちになった。

[39]カルシウム・ビタミンD・併用による骨折と転倒の予防(系統的レビューとメタ解析)

発表年
2026年
研究機関
カナダ・モントリオール北部統合保健社会サービスセンター
掲載誌
BMJ (Clinical research ed.)
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
153,902人
結果の向き
差なし

カルシウムとの併用で骨折は0.91倍。ビタミンD単独では1.00倍だった。

[40]ビタミンDと筋肉の健康(プラセボ対照RCTのメタ解析)

発表年
2021年
研究機関
デンマーク・オーフス大学病院
掲載誌
Journal of bone and mineral research : the official journal of the American Society for Bone and Mineral Research
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
8,747人
結果の向き
差なし

RCT54件・8747人で、ビタミンDは筋力や体の動きを良くしなかった。

[41]ビタミンDのサプリとがんのリスク(RCTのメタ解析)

発表年
2022年
研究機関
パキスタン・キング・エドワード医科大学
掲載誌
Heliyon
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究13件を統合
結果の向き
差なし

RCT13件で、がんにかかるリスクは変わらなかった。

[42]ビタミンDのサプリと心臓・血管の病気(RCTのメタ解析)

発表年
2019年
研究機関
アメリカ・ハーレー医療センター
掲載誌
JAMA cardiology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
83,291人
結果の向き
差なし

RCT21件・83291人で、心臓・血管の病気は減らなかった。

[43]1年以上の大量ビタミンDサプリによる有害事象(メタ解析)

発表年
2019年
研究機関
ニュージーランド・オークランド大学
掲載誌
The Journal of steroid biochemistry and molecular biology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,731人
結果の向き
差なし

毎日2800IU以上で、有害事象全体も腎臓結石も増えなかった。高カルシウム血症は増える傾向だった。

[44]高齢女性への高用量ビタミンDの年1回投与と転倒・骨折(無作為化試験)

発表年
2010年
研究機関
オーストラリア・メルボルン大学
掲載誌
JAMA
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
2,256人
結果の向き
悪い方向

年に一度500,000IUを飲んだ70歳以上の女性で、転倒が1.15倍に増えた。

デンマークの子どもでのビタミンDの試験

発表年
2025年
研究機関
デンマーク・コペンハーゲン大学
掲載誌
European journal of nutrition
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
200人
結果の向き
結果が割れている

デンマークの6〜8歳の子ども200人で、冬にビタミンDを飲んだ群は呼吸器感染症で休んだ日数が少なかった。

ほかに参考にした論文(114本)

判定「効かない」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。