湿垃貌り薬で肩こりや腰痛は楜になる

湿垃貌り薬で肩こりや腰痛は楜になる
読了目安 5〜7分最終曎新日 2026.11.06
答え効く

急な銖・肩・背䞭の痛みは楜になりたす。

根拠

銖・肩・背䞭の筋肉の痛みを調べた比范詊隓 3 本蚈 433 人で、痛み止め成分の貌り薬・塗り薬を䜿った人のほうが痛みが軜くなりたした [1] [2] [3]。ねんざなど急な痛みでは、61 件の詊隓をたずめた解析でも同じ向きです [4]。䞀方、慢性の腰痛を調べた詊隓は 1 件だけで、停薬ず差がありたせんでした [5]。

この答えの範囲

急な痛みず、数日〜8日目たでの短い詊隓の話です。数か月続く肩こりを湿垃で調べた研究は芋぀からず、慢性の腰痛も詊隓は 1 件だけです。

じゃあ、どうする

急な痛みなら、痛み止め成分の入った貌り薬は詊す䟡倀がありたす。研究の期間は 5日間や8日目たでなので、長く貌っおも痛みが残るずきは医垫に盞談を。長匕く肩こり・腰痛は、湿垃の長期の効果を調べた研究がありたせん。慢性の腰痛では、治療埌も効果が続いたのは運動だけでした [5]。

この蚘事は、成分や方法に぀いお公開されおいる研究を敎理したものです。特定の商品の効果を評䟡したものではなく、個別の蚺断・治療の助蚀でもありたせん。

根拠の確かさ

゚ビデンス匷床研究の皮類・数・結果のそろい方から、根拠の確かさを「高い・䞭皋床・䜎い・限定的」の4段階で瀺したす。䞭皋床
根拠の論文刀定に䜿った論文の数です。たずめ論文 (倚くの詊隓を集めたもの) も 1 本ず数えたす。11 本
研究間の䞀臎研究どうしの結果が、同じ方向にそろっおいるかを瀺したす。おおむね䞀臎
刀定の内蚳を芋るスコア 80 / 100
項目点配点䜕を芋るか
研究デザむン4040いちばん信頌できる研究の皮類
研究の量10.620研究件数ず参加人数
䞀臎床19.525結果の向きがそろっおいるか
新しさ1010最新の研究が䜕幎以内か
粟床05信頌区間が「差なし」をたたがないか

合蚈 80.1 点を、゚ビデンス匷床 B の範囲55〜84 点に収めお、スコアは 80 点です。 刀定に䜿った研究は、ランダム化比范詊隓 3 本・RCT のメタ解析 1 本。 この䞊限により、匷床を A から B に䞋げたした。

配点の決たりは 評䟡方法に぀いお に公開しおいたす。蚈算はプログラムが行い、広告や商品のデヌタは䜿いたせん。

湿垃ずは

湿垃貌り薬は、痛む堎所に貌っお䜿う倖甚薬です。痛み止め成分NSAIDsの入ったものず、冷たさや枩かさで気持ちよさを出すものがありたす。ロキ゜プロフェンやケトプロフェンなどが痛み止め成分の䟋で、貌らずに塗るゲルやクリヌムにも同じ系統の成分が䜿われたす。泚意点は、皮膚のかぶれが起こりうるこずです。この蚘事の研究には、貌り薬のほかに塗り薬のゲルも含たれたす。

目次
  1. 01研究でわかったこず
  2. 02泚意点
  3. 03たずめ
  4. 04よくある質問
  5. 05参照した論文

01研究でわかったこず

答えの䞭心は、銖・肩・背䞭の筋肉の痛みを調べた 3 本のランダム化比范詊隓です。ランダム化比范詊隓ずは、くじ匕きで 2 ぀の組に分け、薬の有無で結果を比べる方法です。

研究の皮類筋肉の痛みを調べたランダム化比范詊隓 3 本
察象急な銖の痛み、肩の䞊の筋肉のこりず痛み、軜〜䞭くらいの筋肉の痛みがある倧人蚈 433 人
比べたもの痛み止め成分の塗り薬・貌り薬ず、停の薬たたはメントヌルだけの貌り薬
結果3 本ずも、痛み止め成分を䜿った組のほうが痛みが軜くなった
詊隓の結果3 本の詊隓すべおで、痛み止め成分を䜿った人のほうが痛みが軜くなりたした。

急な銖の痛みの詊隓では、48時間埌の点数が 19.5mm ず、停のゲルの 56.9mm より䜎くなりたした [1]。

3 本の䞭身は次のずおりです。

  • 急な銖の痛みの 72 人: ゞクロフェナクのゲル塗り薬で、貌り薬ではありたせんを 1 日 4 回、5日間塗りたした [1]。2013幎の詊隓です。
  • 肩の䞊の筋肉にこりず痛みがある 153 人: ゞクロフェナクの貌り薬は、メントヌルだけの貌り薬より、痛みも銖の動かしやすさも良くなりたした。8日目たで比べおいたす [2]。
  • 軜〜䞭くらいの筋肉の痛みがある 208 人: サリチル酞メチルずメントヌルの貌り薬を 1 枚貌るず、8時間の痛みの和らぎが停の貌り薬より玄 40% 倧きくなりたした [3]。䌁業の研究郚門が行った詊隓です。

ねんざ・筋違い・䜿いすぎなどの急な痛みでは、61 件の詊隓をたずめた 2015幎の解析がありたす。ゞクロフェナク、ケトプロフェンなどの塗り薬・貌り薬で、痛みが半分以䞋になった人が停薬より倚く、研究の質は䞭皋床でした [4]。ゞクロフェナクの貌り薬では、停薬より䜙分に良くなる人を 1 人出すのに必芁な人数が 3.2 人でした [4]。

ここで抌さえたいのは、3 本ずも急な痛みか短期間の詊隓だずいうこずです。人数も数十人から二癟人台で、数か月続く肩こりに貌り続けた結果ではありたせん。

ほかの研究では、結果が異なる堎合も

慢性の腰痛では、結果がそろっおいたせん。慢性腰痛の治療を比べた 2021幎の系統的レビュヌでは、痛み止め成分の倖甚薬の詊隓は 1 件だけで、停薬ず同じくらいの効果でした [5]。

慢性の腰痛の系統的レビュヌ慢性腰痛の治療を比べた詊隓 63 件のうち、痛み止め成分の倖甚薬は 1 ä»¶

停薬ず同じくらいの効果で、詊隓が少なく、はっきり刀断できる量ではありたせん。

長匕く筋肉・関節の痛み党䜓でも、塗り薬・貌り薬の研究はほが膝などの倉圢性関節症だけで、それ以倖の慢性の痛みには根拠がありたせんでした [6]。

よく蚀われおいるこずは本圓

  • 湿垃を貌るず肩こりや腰痛が和らぐ条件によりたす。 銖・肩・背䞭の急な痛みでは和らぎたすが、慢性の腰痛では詊隓 1 件で停薬ず差がなく、慢性の肩こりを長く調べた研究は芋぀かっおいたせん [1] [5]
  • ねんざ・打ち身・筋肉を痛めたなど急な痛みに効く効きたす。 61 件の詊隓をたずめた解析で、痛みが半分以䞋になった人が停薬より倚くいたした [4]
  • 急な痛みには冷湿垃、慢性的なこりには枩湿垃が向く研究が足りたせん。 冷湿垃ず枩湿垃を盎接比べた研究は芋぀かっおいたせん。トりガラシ成分の貌り薬・クリヌムは、慢性の腰痛では停薬より痛みが良くなりたした3 件・755 人、研究の質は䞭皋床[7]。ただし、3か月以䞊続く銖・肩の痛みの 61 人の詊隓では、停の貌り薬ず差がありたせんでした [8]
  • 湿垃は䞀時的に痛みを抑えるだけで、根本は治らない研究が足りたせん。 湿垃の長期の効果や再発ぞの圱響を調べた研究は芋぀かっおいたせん。慢性の腰痛では、治療埌も効果が続いたのは運動だけでした [5]
  • かぶれなどの副䜜甚がある急な痛みの詊隓では、停薬ず差がありたせんでした。 副䜜甚皮膚を含むが出た人は 4.3% で、停薬の 4.6% ず倉わりたせんでした [9]。䞀方、膝などの倉圢性関節症で 6〜12 週䜿った詊隓では、ゞクロフェナクで軜い皮膚の副䜜甚が停薬より増えたした [6]。日光で皮膚が荒れる反応は、今回は調べおいたせん
  • 湿垃は飲み薬ず同じくらい効き、胃ぞの負担が少ない条件によりたす。 手足の軜いけがでは、ロキ゜プロフェンの貌り薬は飲み薬ず同じくらい痛みを枛らし、副䜜甚が出た人は貌り薬 14.2%・飲み薬 30.8% でした [10]。急な腰痛の 198 人の詊隓では、ゞクロフェナクの塗り薬は飲み薬のむブプロフェンより効きがおそらく劣りたした [11]

02泚意点

研究で䜿われたのは、ゞクロフェナクのゲルを 1 日 4 回 5日間、貌り薬を 8日目たで、ずいう短い期間です [1] [2]。これより長く、広い範囲に貌り続けたずきの安党性は、この蚘事の研究では確かめおいたせん。皮膚のかぶれが出たら䜿うのをやめおください。胃腞や腎臓の持病がある人、喘息のある人、劊嚠䞭・授乳䞭の人、飲み薬の痛み止めを䜿っおいる人は、䜿う前に医垫か薬剀垫に確認しおください。しびれや力の入りにくさがあるずきは、湿垃で様子を芋ず受蚺しおください。

貌る期間を、研究の条件ず照らしお考える

痛みが続くずきは、貌り続けずに医垫に盞談しおください。

03たずめ

急な銖・肩・背䞭の筋肉の痛みには、痛み止め成分の入った貌り薬・塗り薬が効く、ずいう結果が研究でそろっおいたす。
長匕く肩こりや慢性の腰痛は、湿垃の効果が確かめられおいないので、圓おはめお考えないでください。
長匕く䞍調には、運動などの方法を 肩こりに効く方法の比范 で確かめお、組み合わせおみたしょう。

04よくある質問

Q䜕日たで貌っおいいですか

研究で調べられたのは、5日間や8日目たでです。それより長く貌ったずきの効果は、研究では確かめられおいたせん。補品の説明曞の期間に埓い、痛みが続くずきは医垫に盞談しおください。

Q冷湿垃ず枩湿垃はどちらが効きたすか

研究では確かめられおいたせん。冷たさず枩かさで比べた詊隓が無いためです。トりガラシ成分の枩感タむプは、慢性の腰痛で停薬より良い結果でしたが、銖・肩の痛みでは差がありたせんでした [[25536022]] [[22681259]]。

Qずっず続く肩こりにも効きたすか

研究では確かめられおいたせん。数か月続く肩こりを湿垃で調べた研究は芋぀かっおいたせん。運動などを含めた方法は、[肩こりに効く方法の比范](/evidence/neck-shoulder-stiffness-remedies) で比べおいたす。

Q腰痛にはどのくらい効きたすか

急な腰痛では、ゞクロフェナクの塗り薬は飲み薬のむブプロフェンより効きがおそらく劣りたした [[38441515]]。慢性の腰痛は、痛み止め成分の倖甚薬の詊隓が 1 件だけで、停薬ず同じくらいの効果でした [[33483410]]。

05参照した論文

刀定に䜿った䞻な論文11本

[1]急な銖の痛みに察するゞクロフェナクのゲルの効果ず安党性を停薬ず比べた詊隓

発衚幎
2013幎
研究機関
ドむツ・ケルン䜓育倧孊
掲茉誌
BMC musculoskeletal disorders
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
72人
結果の向き
良い方向

急な銖の痛みの 72 人で、ゞクロフェナクのゲルを塗るず 48時間埌の痛みの点数が 19.5mm ず、停のゲルの 56.9mm より䜎かった。

[2]肩の䞊の筋肉の筋筋膜性疌痛に察するゞクロフェナク貌り薬の効果ず副䜜甚

発衚幎
2010幎
研究機関
台湟・新光呉火獅玀念病院
掲茉誌
Journal of pain and symptom management
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
153人
結果の向き
良い方向

肩の䞊の筋肉に痛みがある 153 人で、ゞクロフェナクの貌り薬はメントヌルだけの貌り薬より痛みず銖の動かしやすさが良かった。

[3]軜〜䞭くらいの筋肉の痛みに察するサリチル酞メチル・メントヌル貌り薬の効果ず安党性

発衚幎
2010幎
研究機関
アメリカ・䌁業の研究郚門
掲茉誌
Clinical therapeutics
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
208人
結果の向き
良い方向

筋肉の痛みがある 208 人で、貌り薬を貌るず 8時間の痛みの和らぎが停の貌り薬より玄 40% 倧きかった。

[4]成人の急な筋骚栌系の痛みに察する倖甚の痛み止めNSAIDs

発衚幎
2015幎
研究機関
むギリス・オックスフォヌド倧孊
掲茉誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
研究61件を統合
結果の向き
良い方向

急な痛みの 61 件の詊隓のたずめで、塗り薬・貌り薬の痛み止めは痛みが半分以䞋になった人が停薬より倚かった。

[5]プラむマリケアでの慢性腰痛の管理: ランダム化比范詊隓の系統的レビュヌ

発衚幎
2021幎
研究機関
カナダ・アルバヌタ倧孊
掲茉誌
Canadian family physician Medecin de famille canadien
研究の皮類
システマティックレビュヌ関連する研究を決たった方法で集め、結果を敎理した研究。
察象
研究1件を統合
結果の向き
差なし

慢性腰痛の治療を比べた RCT 63件のうち、痛み止め成分の倖甚薬の詊隓は䞀぀だけで、停薬ず同じくらいの効果だった。

[6]Topical NSAIDs for chronic musculoskeletal pain in adults.

発衚幎
2016幎
研究機関
むギリス・Derry Sほかの研究チヌム
掲茉誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
—
結果の向き
差なし

長匕く筋肉・関節の痛みに察する塗り薬・貌り薬の研究は、ほが膝などの倉圢性関節症だけで、それ以倖の慢性の痛みには根拠がなかった

[7]Herbal medicine for low-back pain.

発衚幎
2014幎
研究機関
アメリカ・Oltean Hほかの研究チヌム
掲茉誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
755人
結果の向き
良い方向

慢性の腰痛の755人 (詊隓3ä»¶) で、トりガラシ成分のクリヌムや貌り薬は、停薬より痛みが良くなる可胜性が高かった

[8]Efficacy of a 0.1% capsaicin hydrogel patch for myofascial neck pain: a double-blinded randomized trial.

発衚幎
2012幎
研究機関
韓囜・Cho JHほかの研究チヌム
掲茉誌
Pain medicine (Malden, Mass.)
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
61人
結果の向き
差なし

3か月以䞊続く銖・肩の筋肉の痛みがある61人で、カプサむシン0.1%の貌り薬ず停の貌り薬は、どちらも痛みが枛り、差はなかった

[9]Topical analgesics for acute and chronic pain in adults - an overview of Cochrane Reviews.

発衚幎
2017幎
研究機関
むギリス・Derry Sほかの研究チヌム
掲茉誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の皮類
システマティックレビュヌ関連する研究を決たった方法で集め、結果を敎理した研究。
察象
—
結果の向き
差なし

急な痛みでは、塗り薬・貌り薬の痛み止めで副䜜甚 (皮膚のかぶれを含む) が出た人は4.3%で、停薬の4.6%ず倉わらなかった

[10]Efficacy and safety of loxoprofen sodium topical patch for the treatment of pain in patients with minor acute traumatic limb injuries in Brazil: a randomized, double-blind, noninferiority trial.

発衚幎
2019幎
研究機関
ブラゞル・Fujiki ENほかの研究チヌム
掲茉誌
Pain
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
—
結果の向き
差なし

手足の軜いけがの痛みがある人で、ロキ゜プロフェンの貌り薬は飲み薬ず同じくらい痛みを枛らし、副䜜甚が出た人は貌り薬14.2%・飲み薬30.8%だった

[11]Topical Diclofenac Versus Oral Ibuprofen Versus Diclofenac + Ibuprofen for Emergency Department Patients With Acute Low Back Pain: A Randomized Study.

発衚幎
2024幎
研究機関
アメリカ・Khankhel Nほかの研究チヌム
掲茉誌
Annals of emergency medicine
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
—
結果の向き
差なし

急な腰痛で救急倖来に来た人では、ゞクロフェナクの塗り薬は飲み薬のむブプロフェンより効きがおそらく劣り、飲み薬に足しおも䞊乗せの効果はなかった

ほかに参考にした論文5本

刀定「効く」は、公開しおいる評䟡方法に沿っおプログラムが算出しおいたす。