[1]さまざまな形のスープを先に食べると食事のカロリーが減る
- 発表年
- 2007年
- 研究機関
- アメリカ・ペンシルベニア州立大学
- 掲載誌
- Appetite
- 研究の種類
- ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
- 対象
- 60人
- 結果の向き
- 良い方向
標準体重の60人で、昼食の前に野菜スープを飲むと、昼食のカロリーが20%(134kcal)少なかった。

食事の前に飲むと、その食事のカロリーが20%減ります。
スープを足すだけで、普通の減量食より多く痩せるとは示されていません。1年の試験では、何も足さない減量食の群が8.1kg減で、スープ2回の群は7.2kg減でした [3]。
食事の最初にスープを飲むのは、食べる量を自然に減らす方法として試す価値があります。スープは減量食の一部として足し、ほかの食事を増やさないのがコツです。野菜や食物繊維の話は食物繊維で体重は減る?も参考になります。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 30 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 16.1 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 15.7 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 6 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 5 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 72.8 点を、エビデンス強度 B の範囲(55〜84 点)に収めて、スコアは 73 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 1 本・観察研究 1 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
スープダイエットは、スープを食事に取り入れて、食べる量やカロリーを抑える方法です。食事の最初に飲む方法や、1食をスープにする方法があり、野菜が中心の低カロリーなものがよく使われます。注意点は、スープだけでは栄養が偏りやすいことです。この説明は研究で確かめたものではありません。
食事の前に飲んだときの効果と、毎日続けたときの体重への効果は、別々に確かめられています。
答えの中心は、ペンシルベニア州立大学などの研究チームが2007年に発表した無作為化比較試験です [1]。無作為化比較試験とは、くじ引きのようにグループを分けて比べる方法です。
| 研究の種類 | 無作為化比較試験(週1回ずつ5週間、同じ人が条件を替えて参加) |
|---|---|
| 対象 | 標準体重の男女60人 |
| 比べたもの | 昼食の15分前の野菜スープ4種類と、スープなし |
| 結果 | スープがある日は、昼食のカロリーが20%(134kcal)少なかった |
スープの種類(具と汁を別々・具だくさん・一部ポタージュ・ポタージュ)で差はありませんでした。
昼食の前にスープを飲むと、昼食の量が減る結果は、ほかの小さな研究でも出ています。やせ型の若い男性と太り気味の若い男性では、具だくさんのスープが最も効果が大きく、太り気味の人は夕食の量も減りました [4]。12人の試験では、なめらかなスープは固形の食事より満腹感が強くなりました [5]。
どれも1回の食事を比べた研究です。何週間も続けて体重が減るかは、別の問題です。
体重については、2種類の研究があり、読み方が違います。
何も足さなかった群も8.1kg減っていて、スープを足した群は、これを上回りませんでした。
試験の結果は、「スープが痩せやすい」のではなく、「高カロリーのお菓子を足すより、低カロリーのスープを足すほうが減量が進む」という意味です。減量食にスープを足せば、何も足さないより多く痩せる、とは示されていません。
横断研究のまとめは「スープをとる人ほど肥満が少ない」、1年の試験は「足しても差がない」でした。向きが食い違うように見えますが、前者は食習慣と体型の関連、後者はスープを足した効果を見ているので、同じことを測っていません。
低カロリーのスープ1日2回の群は、何も足さない減量食の群を上回りませんでした。
研究で使われたのは、野菜が中心の低カロリーのスープです [1]。クリームやバターを多く使うスープは、研究の条件とは違います。1年の試験は、栄養士がカロリーを控える食事を指導した人が対象でした [3]。スープだけの食事を続けると栄養が偏りやすいので、ほかの食事と組み合わせてください。持病や服薬がある人、食事制限を始めるときは、医師や管理栄養士に確認してください。
スープを足しても、その分ほかの食事が増えれば、カロリーは減りません。
食事の前のスープは、その食事のカロリーを減らします。
体重については、スープを足すだけで普通の減量食より多く痩せるとは、示されていません。
食べる量を自然に減らす道具として、減量食の一部に使いましょう。
研究では、昼食の15分前に飲みました [[17574705]]。食事の最初に飲むのが、研究の条件に近い使い方です。
1週間で何キロ痩せるかを調べた研究は見つかりませんでした。研究で確かめられているのは、1回の食事のカロリーが減ることと、1年の減量食にスープを足した結果です。
60人の試験では、スープの種類で昼食のカロリーに差はありませんでした [[17574705]]。若い男性の研究では、具だくさんのスープが最も効果が大きい結果でした [[9573453]]。
スープだけの食事を続けた研究は見つかっていません。栄養が偏りやすいので、主食やたんぱく質のおかずと組み合わせてください。
標準体重の60人で、昼食の前に野菜スープを飲むと、昼食のカロリーが20%(134kcal)少なかった。
横断研究のまとめで、スープをよくとる人は肥満である割合が低かった(オッズ比0.85、45292人)。
減量食を1年続けた200人で、スープ2回の群は7.2kg減、何も足さない群は8.1kg減だった。
昼食の前にスープを飲むと昼食の量が減り、太り気味の人では夕食の量も減った。
12人の試験で、なめらかなスープは固形の食事より満腹感が強かった。
肥満の100人で、置き換え食の群は12週で体重が7.8%減り、普通の減量食の群(1.5%)より多く減った。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。