セロトニンを増やすには?幸せホルモンの働きと、本当に効く方法

セロトニンを増やすには?幸せホルモンの働きと、本当に効く方法
読了目安 6〜8分最終更新日 2026.11.06
答え効く方法がある

運動、睡眠の改善、触れ合いは、気分に効きます。

根拠

  • 効く: 運動は、うつ症状を中くらい軽くしました(コクランレビュー、RCT57件、標準化平均差 -0.67)[1]。根拠の確かさは低めです。本人が症状の点数をつける試験が多く、質の高い7件に絞ると効果がやや小さくなるためです。睡眠を良くする取り組み [2]、触れ合い [3] も効きます。うつ病の人への光の療法 [4] も効きますが、根拠の確かさは低めです。試験の作りに偏りの危険があるためです [5]。
  • 研究が足りず、まだ分かりません: 朝日、リズム運動、バナナなどの食事。

この答えの範囲

気分・うつ症状・不安への効果の話です。どの研究も、脳のセロトニンが増えたかは測っていません。うつ病の疑いがあるときは、医師に相談してください。

じゃあ、どうする?

運動と睡眠の見直しから始めましょう。運動は、うつ症状では心理療法や薬との差がほとんどありませんでした [1]。サプリは、薬との飲み合わせがあるため、飲む前に医師・薬剤師に確認してください。

この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。

根拠の確かさ

エビデンス強度研究の種類・数・結果のそろい方から、根拠の確かさを「高い・中程度・低い・限定的」の4段階で示します。低い
根拠の論文判定に使った論文の数です。まとめ論文 (多くの試験を集めたもの) も 1 本と数えます。29 本
研究間の一致研究どうしの結果が、同じ方向にそろっているかを示します。おおむね一致
判定の内訳を見る(スコア 64 / 100)
項目点配点何を見るか
研究デザイン4040いちばん信頼できる研究の種類
研究の量2020研究件数と参加人数
一致度2525結果の向きがそろっているか
新しさ1010最新の研究が何年以内か
精度55信頼区間が「差なし」をまたがないか

合計 100 点を、エビデンス強度 C の範囲(30〜64 点)に収めて、スコアは 64 点です。 判定に使った研究は、RCT のメタ解析 5 本。 論文の著者自身による確実性の評価は「低い」で、これを強度の上限にしています。 この上限により、強度を A から C に下げました。

配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。

セロトニンとは

セロトニンは、気分や眠り、腸の動きに関わる物質で、「幸せホルモン」とも呼ばれます。生きている人の脳の中の量は簡単には測れないため、研究が見ているのは気分や症状の点数です。脳以外のセロトニンのほとんどは腸で作られますが、血液から脳へ物質が入るのを制限する仕組み(血液脳関門)をほとんど通れず、脳にはほとんど届きません [6] [7]。

目次
  1. 01研究でわかったこと
  2. 02注意点
  3. 03まとめ
  4. 04よくある質問
  5. 05参照した論文

01研究でわかったこと

よく言われていることは本当?

  • 朝日を浴びる・日光浴でセロトニンが増え、気分が明るくなるうつ病の人には光の療法が効きますが、朝日でセロトニンが増えるとは確かめられていません [5]。
  • リズム運動でセロトニン神経が活性化する研究が足りません。 自転車こぎや坐禅の呼吸法の前後で血液中のセロトニンが上がった小さな比較(15人など)だけで、血液の値は脳の値ではありません [8] [9]。
  • バナナなど、トリプトファンの多い食事で気分が良くなる研究が足りず、まだ分かりません。 トリプトファンを追加でとった健康な人のRCT11件のレビューでは、4件で嫌な気分が減りましたが、数値をまとめた解析はありません。バナナだけを調べた研究は見つかっていません [10]。
  • トリプトファン・5-HTP のサプリでセロトニンを増やせるうつ病の人で症状が和らいだ結果はありますが、結論できる質ではありません [11]。
  • セロトニンの材料が不足すると、気分が落ち込む健康な人では、本当ではありません。 トリプトファンを一時的に減らす実験45件のメタ解析で、健康な人の気分は下がりませんでした。うつ病の家族がいる人ではわずかに、うつ病が治まって薬を飲んでいない人では中くらい下がりました [12]。
  • 腸で作られるので、腸内環境を整えると気分が良くなる半分本当です。 プロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌など)はうつ症状を減らしますが、腸のセロトニンが脳に届くから、とは言えません [13] [6]。
  • 笑う・泣くとセロトニンが増え、ストレスが減る笑いの療法は効きます。 大人(患者・看護師・学生など)のRCT15件・1344人で、ストレスが大きく減りました(標準化平均差 -1.41)。根拠の確かさは低めです。結果のばらつきが非常に大きいためです。日常で笑うだけの効果と、泣く効果は、判断できる研究がありません [14]。
  • 人と触れ合うとセロトニンが増え、安心する気分の落ち込みは軽くなります(Hedges g 0.59)。 ただし根拠はメタ解析1本で、ランダム化しない研究も含み、小規模研究の偏りと、触れ合いの有無を隠せない弱さがあります。ハグでセロトニンが増えたかは測られていません [3]。

運動はうつ症状と不安に効く?

答えの中心は、イギリスのランカシャー大学などの研究チームが2026年に発表したコクランレビューです [1]。

研究の種類運動とうつ症状のコクランレビュー(RCTをまとめた研究)
対象18歳以上のうつ病の大人
比べたもの運動と、運動しない(通常のケアなど)
結果RCT57件・2189人で、うつ症状が軽くなった
コクランレビューの結果運動を続けた人は、うつ症状が中くらいの大きさで軽くなりました(標準化平均差 -0.67)。

質の高い7件(447人)に絞ると -0.46 と、やや小さくなりました [1]。

根拠の確かさは低めです。コクランが確実性を低いと評価し、本人が症状の点数をつける試験が多いためです。心理療法(10件・414人)や薬(5件・330人)と比べると、差はほとんどありませんでした。長期の効果は分かっていません。

不安も軽くなります。診断のある大人のRCT11件で標準化平均差 -0.66、メタ解析81本の研究で -0.47 でした [15] [16]。不安は確実性が未評価で、うつより確かとは言えません。

運動でセロトニンが増えたから効く、とは言えません。セロトニンなど体内の物質を調べたRCT30件のレビューは、結果が少なくばらついていました [17]。

光(朝日・光療法)は気分に効く?

光の療法は、うつ病の人に効きます。冬季うつのRCT18件・610人で、明るい光は偽の光よりうつの点数を下げました(標準化平均差 -0.37)[5]。季節性でないうつ病では、薬などに光を加えた人の40.7%で症状がほぼ消え、加えない人の23.5%より多くなりました(RCT11件・858人)[4]。高齢者では、10,000ルクス以上の光のほうが効果が大きくなりました [18]。根拠の確かさは低めです。冬季うつの試験は、偏りの危険が中くらいから高いと評価されているためです [5]。

研究で使われたのは光の療法の器具で、朝日や日光浴ではありません。健康な人の気分は、日中に働く人の照明の研究(5件・282人)で結果が分かれ、まだ分かりません [19]。

睡眠とガムは気分やストレスに効く?

睡眠を良くする取り組みを調べたRCT65件・8608人(うつ以外の心の不調も含めた全体の数)のまとめで、睡眠が良くなると、うつ症状は中くらい軽くなりました(g -0.63)[2]。逆に、睡眠を削る実験の研究64件では、前向きな気分が大きく減りました(g -0.94)[20]。睡眠は睡眠の質を高める方法は?も参考に。

ガムを噛むと、健康な大人や学生のその場のストレスや不安の感じ方が少し下がりました(RCT4件)[21] [22]。根拠の確かさは低めです。参加者が数十人の短い試験が中心で、本人の申告で測り、1件は製造会社の研究者によるためです [23]。長期の効果は分かっていません。

サプリ・プロバイオティクス・発酵乳製品は?

5-HTP とトリプトファンは、うつ病の人で、2002年のコクランレビューではプラセボより症状が和らぎました(オッズ比 4.10)。ただし質の条件を満たした試験は2件・64人だけで、著者は結論できる質ではないとしています [11]。2022年のガイドラインも、トリプトファン単独を推奨していません [24]。

プロバイオティクスは、うつ症状を減らしますが、減り方は対象で大きく違います。診断を受けた人で標準化平均差 -0.96(18件)[25]、症状のある人の混合ではプレバイオティクス(善玉菌のえさ)なども含めて -0.53(63件)[13]、健康な働く大人では -0.21(12件・3350人)と小さい値です [26]。研究の質は限られ、結果のばらつきも大きいとされています [13]。一般の人では差がないとするメタ解析もあります [27]。

ヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品は、よく食べる人でうつ病のリスクがやや低いことと関連していました(コホート8件・83,533人、オッズ比 0.89。ヨーグルト 0.84、チーズ 0.91)[28]。観察研究なので、食べるとうつを防ぐとは言えません。

02注意点

健康な女性17人がトリプトファンを1日5.0gまで21日間とった研究では、気分は変わらず、有害な影響も見られませんでした [29]。ただし、トリプトファンと5-HTPは、命に関わることもある好酸球増多筋痛症候群(筋肉の痛みなどが出る病気)との関連が、まだ解明されていません [11]。薬との飲み合わせがあるため、サプリは飲む前に医師・薬剤師に確認してください。

服薬中の人は、自己判断で変えない

抗うつ薬などを飲んでいる人は、薬を変えたりサプリを足したりする前に医師・薬剤師へ。落ち込みが続くときは受診を。

03まとめ

気分への効果で、研究がいちばん多いのは運動です。睡眠、触れ合い、うつ病の人への光も効きます。
朝日・リズム運動・バナナでセロトニンが増えるとは、まだ確かめられていません。
まず運動と睡眠から。サプリは医師・薬剤師に確認を。

04よくある質問

Qバナナを食べるとセロトニンは増えますか?

バナナ単独の研究は無く、まだ分かりません。トリプトファンを追加でとる試験も、結果が分かれています [[32272859]]。

Q朝日を浴びるとセロトニンは増えますか?

研究では確かめられていません。朝日を浴びた人のセロトニンを測った研究は見つかっていません [[31574513]]。

Q運動は、どんな種類がうつ症状に効きますか?

ウォーキング・ジョギング(Hedges g -0.62)、ヨガ(-0.55)、筋トレ(-0.49)のどれでも、うつ症状が軽くなりました。種類による差ははっきりしません [[38355154]] [[42338734]]。

05参照した論文

判定に使った主な論文(32本)

[1]うつ病に対する運動

発表年
2026年
研究機関
イギリス・ランカシャー大学
掲載誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
2,189人
結果の向き
良い方向

運動しない対照と比べたRCT57件(2189人)で、運動をした人はうつ症状が中くらい軽くなった(標準化平均差 -0.67)。研究の確実性は低い。

[2]睡眠の質を高めると心の健康が良くなる:RCTのメタ解析

発表年
2021年
研究機関
イギリス・キール大学
掲載誌
Sleep medicine reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
8,608人
結果の向き
良い方向

睡眠を良くする取り組みのRCT65件(8608人)で、睡眠が良くなると、うつ症状が中くらい軽くなった(g -0.63)。

[3]触れ合いの心身への効果の系統的レビューと多変量メタ解析

発表年
2024年
研究機関
ドイツ・ルール大学ボーフム
掲載誌
Nature human behaviour
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
12,966人
結果の向き
良い方向

触れ合いで大人の気分の落ち込みが減った(Hedges g 0.59)。病気のある人(0.63)のほうが健康な人(0.37)より効果が大きかった。

[4]季節性でないうつ病に対する明るい光療法のメタ解析

発表年
2025年
研究機関
ブラジル・マットグロッソ連邦大学
掲載誌
JAMA psychiatry
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
858人
結果の向き
良い方向

季節性でないうつ病858人(RCT11件)で、光の療法を加えた人は症状がほぼ消えた割合が40.7%で、加えなかった人の23.5%より多かった。

[5]冬季うつに対する光療法の効果のメタ解析

発表年
2020年
研究機関
オーストリア・ウィーン医科大学
掲載誌
Psychotherapy and psychosomatics
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
610人
結果の向き
良い方向

冬季うつの大人のRCT18件(610人)で、明るい光の療法は偽の光よりうつの点数を下げた(標準化平均差 -0.37)。

[6]セロトニンの役割の移り変わり

発表年
2020年
研究機関
オーストラリア・フリンダース大学
掲載誌
The international journal of biochemistry & cell biology
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
—
結果の向き
差なし

脳以外のセロトニンのほとんどは腸の細胞で作られるが、血液脳関門をほとんど通れず、脳のセロトニンとは別々に働くと説明した総説。

[7]セロトニン合成を抑える新しい治療の考え方

発表年
2020年
研究機関
ドイツ・マックス・デルブリュック分子医学センター
掲載誌
Pharmacology & therapeutics
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
—
結果の向き
差なし

脳と腸などでセロトニンを作る酵素が別で、血液脳関門がセロトニンを通さないため、2つの仕組みが分かれていると説明した総説。

[8]自転車こぎ運動中の前頭前野とセロトニン系の活性化と気分の改善

発表年
2010年
研究機関
日本・東邦大学
掲載誌
Behavioural brain research
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
—
結果の向き
良い方向

健康な人が自転車を15分こぐと、落ち込んだ気分が減り血液中のセロトニンが上がった。比べる群のない前後比較。

[9]坐禅の呼吸法と前頭前野・セロトニン系の活性化、気分の改善

発表年
2011年
研究機関
日本・東邦大学
掲載誌
International journal of psychophysiology : official journal of the International Organization of Psychophysiology
研究の種類
その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
対象
15人
結果の向き
良い方向

坐禅をしたことのない健康な15人が呼吸法を20分続けると、落ち込んだ気分が減り血液中のセロトニンが上がった。比べる群はない。

[10]L-トリプトファンのサプリが気分と感情に与える影響の系統的レビュー

発表年
2021年
研究機関
日本・企業の研究部門
掲載誌
Journal of dietary supplements
研究の種類
システマティックレビュー関連する研究を決まった方法で集め、結果を整理した研究。
対象
研究11件を統合
結果の向き
良い方向

健康な成人のRCT11件の系統的レビュー。4件でトリプトファンの群のほうが嫌な気分が少なく、明るい気分が多かった。数値の統合解析はない。

[11]うつ病に対するトリプトファンと5-HTP

発表年
2002年
研究機関
オーストラリア・クイーンズランド大学
掲載誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の種類
システマティックレビュー関連する研究を決まった方法で集め、結果を整理した研究。
対象
64人
結果の向き
良い方向

5-HTPまたはトリプトファンはプラセボより症状を和らげた(オッズ比 4.10)が、質の条件を満たした研究は2件・64人だけだった。

[12]気分はセロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンの量と間接的に関係する

発表年
2007年
研究機関
オランダ・アムステルダム大学医療センター
掲載誌
Molecular psychiatry
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究45件を統合
結果の向き
差なし

トリプトファンを一時的に減らす実験45件のメタ解析で、健康な人では気分は下がらなかった。家族にうつ病の人がいる人ではわずかに下がった。

[13]プロバイオティクスの抑うつ・不安への効果を調べたメタ解析

発表年
2025年
研究機関
中国・四川大学
掲載誌
BMC psychiatry
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究63件を統合
結果の向き
良い方向

うつ症状や不安のある人で、プロバイオティクスなどはプラセボよりうつ症状を減らした(標準化平均差 -0.53)。研究の質は限られ、ばらつきが大きかった。

[14]成人のストレス軽減のための笑いの介入の系統的レビュー

発表年
2026年
研究機関
中国・海軍軍医大学
掲載誌
BMC psychology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,344人
結果の向き
良い方向

大人のRCT15件(1344人)で、笑いの療法を受けた人はストレスが大きく減った(標準化平均差 -1.41)。結果のばらつきが非常に大きい。

[15]有酸素運動と筋トレがうつと不安に与える効果の系統的レビュー

発表年
2025年
研究機関
オーストラリア・スウィンバーン工科大学
掲載誌
International journal of mental health nursing
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
2,681人
結果の向き
良い方向

うつ病や不安症と診断された大人のRCT11件で、有酸素運動や筋トレをした人は不安の症状が中くらい軽くなった(標準化平均差 -0.66)。

[16]運動がうつと不安の症状に与える効果の包括的レビュー

発表年
2026年
研究機関
オーストラリア・ジェームズ・クック大学
掲載誌
British journal of sports medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
79,551人
結果の向き
良い方向

メタ解析81本(研究1079件)で、運動により不安の症状が軽くなった(標準化平均差 -0.47)。有酸素運動の効果がいちばん大きかった。

[17]うつ病への運動の効果の生物学的なしくみ

発表年
2025年
研究機関
イタリア・ブレシア大学
掲載誌
Psychological medicine
研究の種類
システマティックレビュー関連する研究を決まった方法で集め、結果を整理した研究。
対象
2,194人
結果の向き
結果が割れている

うつ病の人の運動のRCT30件(2194人)のレビューで、セロトニンなど体内の物質の変化を調べた結果は少なく、ばらつきがあった。

[18]うつ症状のある高齢者への光療法のメタ解析

発表年
2024年
研究機関
韓国・韓国韓医学研究院
掲載誌
Journal of clinical medicine
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,290人
結果の向き
良い方向

うつ症状のある高齢者の研究22件(1290人)で、光療法はうつ症状を中くらい減らした。10,000ルクス以上の明るい光のほうが効果が大きかった。

[19]日中に働く人の覚醒度と気分を高める職場の照明

発表年
2018年
研究機関
ブラジル・コクラン・ブラジル
掲載誌
The Cochrane database of systematic reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
282人
結果の向き
結果が割れている

日中に働く人の照明の研究5件(282人)で、青みの強い職場の照明では気分は変わらなかった。研究の質は非常に低い。

[20]The effect of sleep deprivation and restriction on mood, emotion, and emotion regulation: three meta-analyses in one.

発表年
2021年
研究機関
アメリカ・Tomaso CCほかの研究チーム
掲載誌
Sleep
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
研究64件を統合
結果の向き
悪い方向

睡眠を削る・徹夜する実験の研究64件で、睡眠不足のあとは前向きな気分が大きく減り(g -0.94)、否定的な気分が中くらい増えた(g 0.45)

[21]ガムは急性の心理的ストレス中の嫌な気分とコルチゾールを減らす

発表年
2009年
研究機関
オーストラリア・スウィンバーン工科大学
掲載誌
Physiology & behavior
研究の種類
ランダム化比較試験(クロスオーバー)参加者が順番を変えながら複数の条件を体験し、結果を比べる試験。
対象
40人
結果の向き
良い方向

実験室でストレスのかかる作業をした40人で、ガムを噛むと不安・ストレスの感じ方と唾液のコルチゾールが低かった。

[22]ガムは社会的ストレス下の不安と覚醒度を変える

発表年
2011年
研究機関
イギリス・コベントリー大学
掲載誌
Nutritional neuroscience
研究の種類
ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
対象
36人
結果の向き
良い方向

模擬の就職面接をした36人で、ガムを噛んだ人は不安の上がり方が小さかった。

[23]ガムを噛むことがストレスに与える影響:ネットでの自己評価調査

発表年
2009年
研究機関
アメリカ・企業の研究部門
掲載誌
Current medical research and opinion
研究の種類
ランダム化比較試験(クロスオーバー)参加者が順番を変えながら複数の条件を体験し、結果を比べる試験。
対象
492人
結果の向き
良い方向

ネット調査の2つの研究(280人と212人)で、ガムを噛む期間は不安の点数が下がった。気分は本人の自己申告。

[24]うつ病への栄養・サプリの診療ガイドライン

発表年
2022年
研究機関
オーストラリア・ウェスタンシドニー大学
掲載誌
The world journal of biological psychiatry : the official journal of the World Federation of Societies of Biological Psychiatry
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
—
結果の向き
差なし

国際的な学会のガイドラインで、うつ病に対するトリプトファン単独の使用は現時点では推奨しないとされた。

[25]うつ病・不安症の診断がある人でのプロバイオティクスの効果

発表年
2025年
研究機関
イギリス・オックスフォード大学
掲載誌
Nutrition reviews
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,401人
結果の向き
良い方向

うつ病・不安症と診断された人で、プロバイオティクスはうつ症状を大きく減らした(標準化平均差 -0.96)。結果のばらつきが大きかった。

[26]働く成人でのプロバイオティクスと抑うつ・不安・ストレスのメタ解析

発表年
2026年
研究機関
チュニジア・スース大学
掲載誌
BMC psychology
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
3,350人
結果の向き
良い方向

心の病気のない働く大人3350人(12件)で、プロバイオティクスは軽いうつ・不安・ストレスの症状を少し減らした(標準化平均差 -0.21)。

[27]プロバイオティクスがうつ症状に与える効果:人の研究のメタ解析

発表年
2019年
研究機関
台湾・台北医学大学
掲載誌
Psychiatry research
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,901人
結果の向き
結果が割れている

二重盲検のプラセボ対照試験19件(1901人)で、うつ症状が良くなったのはうつ病の人だけで、一般の人では差がなかった。

[28]発酵乳製品の摂取とうつ症状:コホート研究のメタ解析

発表年
2023年
研究機関
中国・四川大学華西病院
掲載誌
PloS one
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
83,533人
結果の向き
良い方向

コホート研究8件(83,533人)で、発酵した乳製品をよく食べる人は、うつ病のリスクがやや低いことと関連した(オッズ比 0.89)。観察研究。

[29]健康な女性に1日5.0gまでのL-トリプトファンをとらせても有害な影響はない

発表年
2013年
研究機関
日本・滋賀県立大学
掲載誌
The Journal of nutrition
研究の種類
ランダム化比較試験(クロスオーバー)参加者が順番を変えながら複数の条件を体験し、結果を比べる試験。
対象
17人
結果の向き
差なし

健康な日本人女性17人が、トリプトファンを1日5.0gまで21日間とっても、気分の検査は変わらず、有害な影響も見られなかった。

うつ病に対する運動の効果 (ネットワークメタ解析)

発表年
2024年
研究機関
オーストラリア・クイーンズランド大学
掲載誌
BMJ (Clinical research ed.)
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,210人
結果の向き
良い方向

うつ病の人で、ウォーキングやジョギングは通常のケアなどと比べてうつ症状を中くらい軽くした(Hedges g -0.62・1210人。研究の確実性は低い)。ヨガ(-0.55)や筋トレ(-0.49)も効果があった

Effectiveness of physical activity interventions for improving depression, anxiety and distress: an overview of systematic reviews.

発表年
2023年
研究機関
オーストラリア・Singh Bほかの研究チーム
掲載誌
British journal of sports medicine
研究の種類
システマティックレビュー関連する研究を決まった方法で集め、結果を整理した研究。
対象
128,119人
結果の向き
良い方向

レビュー97本(RCT1039件)をまとめると、体を動かすことで、通常のケアと比べてうつ症状が中くらい軽くなった(効果量の中央値 -0.43)

Comparative effects of structured exercise protocols on depression and anxiety symptoms: a network meta-analysis.

発表年
2026年
研究機関
中国・Zhang Zほかの研究チーム
掲載誌
Frontiers in psychiatry
研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
対象
1,830人
結果の向き
良い方向

RCT23件(1830人)で、運動をした人は対照と比べてうつ症状が軽くなった(標準化平均差 -0.67)

ほかに参考にした論文(52本)

判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。