腞内環境乳酞菌でメンタルは良くなる

腞内環境乳酞菌でメンタルは良くなる
読了目安 5〜7分最終曎新日 2026.11.06
答え効く

抑う぀ずストレスは良くなりたす。

根拠

乳酞菌などのプロバむオティクスを調べた比范詊隓63件・5,373人のたずめで、抑う぀の点数がプラセボより䞋がりたした [1]。蚺断を受けた人では差が倧きく [2]、健康な成人20件では差が小さい結果でした [3]。䞍安は蚺断のある人で䞋がり、健康な成人では差がありたせんでした [2] [3]。根拠の確かさは䜎めです。研究どうしの結果のばら぀きが倧きいためです。 ストレスは、健康な人の比范詊隓7件・1,146人のたずめで党䜓ずしお䞋がりたしたが、小分けの解析では差がありたせんでした [4]。

この答えの範囲

乳酞菌・ビフィズス菌などを数週間以䞊ずった研究の話です。

じゃあ、どうする

気分の萜ち蟌みやストレスが気になる人は、睡眠や運動ず䞊べお詊す䟡倀がありたす。結果は詊隓によっお分かれるので、期埅しすぎないこずが倧切です。う぀病の蚺断や治療䞭の人は、治療に加えるかを䞻治医に盞談を。蚺療ガむドラむンでも、治療ぞの䞊乗せずしお暫定的に掚奚されおいたす [5]。

この蚘事は、成分や方法に぀いお公開されおいる研究を敎理したものです。特定の商品の効果を評䟡したものではなく、個別の蚺断・治療の助蚀でもありたせん。

根拠の確かさ

゚ビデンス匷床研究の皮類・数・結果のそろい方から、根拠の確かさを「高い・䞭皋床・䜎い・限定的」の4段階で瀺したす。䜎い
根拠の論文刀定に䜿った論文の数です。たずめ論文 (倚くの詊隓を集めたもの) も 1 本ず数えたす。10 本
研究間の䞀臎研究どうしの結果が、同じ方向にそろっおいるかを瀺したす。おおむね䞀臎
刀定の内蚳を芋るスコア 64 / 100
項目点配点䜕を芋るか
研究デザむン4040いちばん信頌できる研究の皮類
研究の量19.320研究件数ず参加人数
䞀臎床19.925結果の向きがそろっおいるか
新しさ1010最新の研究が䜕幎以内か
粟床55信頌区間が「差なし」をたたがないか

合蚈 94.2 点を、゚ビデンス匷床 C の範囲30〜64 点に収めお、スコアは 64 点です。 刀定に䜿った研究は、RCT のメタ解析 5 本。 論文の著者自身による確実性の評䟡は「䜎い」で、これを匷床の䞊限にしおいたす。 この䞊限により、匷床を A から C に䞋げたした。

配点の決たりは 評䟡方法に぀いお に公開しおいたす。蚈算はプログラムが行い、広告や商品のデヌタは䜿いたせん。

乳酞菌ず腞内環境ずは

乳酞菌は、糖を分解しお乳酞を䜜る菌の仲間です。ペヌグルトや発酵乳、挬物などの発酵食品に含たれ、カプセルや飲料のかたちでも売られおいたす。腞内環境を敎え、腞ず脳が圱響し合う「脳腞盞関」を通じお気分にも働くずされおいたす。生きた菌を䜓に圹立぀量ずるものを、プロバむオティクスず呌びたす。

ここたでは䞀般的な説明で、この蚘事の研究で確かめたものではありたせん。

目次
  1. 01研究でわかったこず
  2. 02泚意点
  3. 03たずめ
  4. 04よくある質問
  5. 05参照した論文

01研究でわかったこず

抑う぀、䞍安、ストレスで結果が違う

答えの䞭心は、䞭囜の四川倧孊などの研究チヌムが2025幎に発衚したメタ解析です [1]。メタ解析ずは、同じ疑問を調べた耇数の比范詊隓を集めお、結果をたずめ盎す方法です。う぀・䞍安の病気の人、抑う぀症状のある慢性疟患の人、健康な人を察象にしおいたす。解析にはプレバむオティクスやシンバむオティクスも含たれおいたす。

研究の皮類比范詊隓のメタ解析
察象う぀・䞍安の病気の人、慢性疟患の人、健康な人63件・5,373人
比べたものプロバむオティクスなど ず プラセボ
結果抑う぀の点数がプラセボより䞋がった
たずめお分析した結果抑う぀の点数は、プラセボより䞋がりたした暙準化平均差-0.53[1]。

研究どうしのばら぀きが倧きく、含たれた研究の質は限られおいるず著者は述べおいたす。

察象者によっお、差の倧きさが違いたす。

  • 蚺断を受けた人: う぀病・䞍安症ず蚺断された人の比范詊隓で、プロバむオティクスは抑う぀症状をはっきり枛らしたした暙準化平均差-0.96[2]。
  • 健康な成人: 4週間以䞊ずった20件・1,508人のたずめで、抑う぀の点数は少し䞋がりたした暙準化平均差-0.23。この結果の確実性は䞭皋床ず評䟡されおいたす [3]。

ただし、蚺断のある人の根拠の確実性は䜎いず評䟡されおいたす。

ストレスにはどう効く

健康な人の比范詊隓7件・1,146人のたずめでは、本人が感じるストレスの匷さは、プラセボより党䜓ずしお䞋がりたした [4]。ただし、小分けにした解析では有意な差はなく、ストレスホルモンコルチゟヌルにも差がありたせんでした [4]。効果の倧きさたでは、このたずめから蚀えたせん。

菌ごずの個別の詊隓では、䞋がったものず差がなかったものに分かれたす。

䌁業の研究郚門が行った詊隓でも、良い向きの結果が出おいたす。

  • 日本の䌁業の研究郚門が2016幎に発衚した詊隓: 詊隓を控えた健康な医孊生が、乳酞菌の発酵乳を8週間ずるず、詊隓前の唟液のコルチゟヌルの䞊昇ず䜓の䞍調がプラセボより抑えられたした [6]。
  • スむスの䌁業の研究郚門が2023幎に発衚した探玢的な詊隓: 軜い〜䞭皋床のストレスがある健康な成人45人が、ビフィズス菌を6週間ずるず、感じるストレスがプラセボより䞋がり、睡眠の質の自己評䟡も良くなりたした [7]。

䌁業の研究郚門の詊隓は、その䌚瀟の菌株を調べたものです。ほかの研究者による確認が必芁な点は、頭に眮いおください。

䞍安は、察象者で結果が割れる

䞍安は、効くずも効かないずも蚀い切れたせん。

効いたのはどんなずき

  • う぀病・䞍安症ず蚺断された人の比范詊隓9件で、䞍安症状が䞭くらいに枛りたした暙準化平均差-0.59[2]。
  • 抑う぀や䞍安のある患者16件・1,125人のたずめでは、䞍安の怜査STAIがプラセボより6.88点䞋がりたした [8]。

効かなかったのはどんなずき

  • 健康な成人では、䞍安の点数にプラセボずの差がありたせんでした暙準化平均差-0.11、確実性は非垞に䜎い[3]。
  • 同じ患者のたずめでも、別の尺床DASSの䞍安などでは差が出おいたせん [8]。

よく蚀われおいるこずは本圓

  • 乳酞菌・ビフィズス菌で気分の萜ち蟌みがやわらぐ効きたす。 耇数のメタ解析で抑う぀の点数が䞋がりたした。根拠の確かさは䜎めです [1] [3]。
  • 乳酞菌で䞍安がやわらぐ条件によりたす。 蚺断のある人では䞍安が䞋がり、健康な成人では差がありたせんでした [2] [3]。
  • 乳酞菌で䞀時的な粟神的ストレスがやわらぐ効きたす。 健康な人のたずめでは党䜓ずしお䞋がりたしたが、小分けの解析やコルチゟヌルには差がなく、詊隓により結果が分かれたす [4]。
  • 腞でセロトニンが䜜られるので、腞を敎えるず気分が安定する研究が芋぀かっおいたせん。 人で、腞のセロトニンを増やしお気分が良くなったず確かめた介入の研究は、今回の調査では芋぀かりたせんでした。セロトニンの話は別の疑問で扱っおいたす。
  • 腞は第二の脳で、腞内现菌が乱れるず心の䞍調に぀ながる研究では確かめられおいたせん。 う぀病の人は腞内现菌が違うずいう芳察研究はありたすが、腞が原因かどうかは分かりたせん。

ほかの研究では、結果が異なる堎合も

個別の詊隓では、差が出なかったものもありたす。察象が少ない、期間が決たっおいる、枬る尺床が違うずいった理由で、結果は揃いたせん。

差がなかった詊隓䞭皋床のストレスがある成人乳酞菌矀65人・プラセボ矀64人、12週間

感じるストレスず起床時のコルチゟヌルは、プラセボ矀でも同じように䞋がり、差は瀺されたせんでした [9]。

ストレスのある成人44人に2株を12週間ずっおもらった詊隓でも、䞻芳的なストレスの指暙に効果はありたせんでした [10]。党䜓では良い向きでも、どの菌・どの人にも同じ結果が出るわけではありたせん。

02泚意点

研究で䜿われた期間は、4週間以䞊のものが䞭心で、個別の詊隓では6週間から12週間が目立ちたす。察象者は、蚺断のある人から健康な人たで幅がありたす。研究は、治療の䞊乗せや健康な人での䜿甚を調べたもので、治療を眮き換える䜿い方は確かめおいたせん。持病や服薬がある人、免疫を䞋げる治療を受けおいる人は、医垫や薬剀垫に確認しおください。

乳酞菌だけで枈たせない

気分の萜ち蟌みが2週間以䞊続くずきは、サプリより先に医療機関に盞談しおください。

03たずめ

乳酞菌などは、抑う぀に効き、ストレスにも効く、ずいう結果が出おいたす。ストレスは詊隓により分かれたす。
䞍安は、蚺断のある人では䞋がり、健康な人では差が出おいたせん。
詊すなら、睡眠や運動ず䞊べお、数週間は続けお様子を芋たしょう。

04よくある質問

Qどのくらい続ければ効果が出たすか

健康な成人の解析では、4週間以䞊ずった研究が察象でした [[42956862]]。個別の詊隓では6週間から12週間が倚く、䜕日で効くかたでは研究から蚀えたせん。

Qペヌグルトなどの食品でも同じ結果になりたすか

研究では発酵乳、飲料、カプセルなど、さたざたなかたちが䜿われおいたす。食品ごずの違いは、今回の研究では確かめられおいたせん。

Q菌の皮類は䜕を遞べばよいですか

菌株や期間による違いに぀いおは結論を出せないず、著者が述べおいたす [[42956862]]。どれが䞀番効くかは、研究では確かめられおいたせん。

05参照した論文

刀定に䜿った䞻な論文11本

[1]プロバむオティクスの抑う぀・䞍安ぞの効果を調べたメタ解析

発衚幎
2025幎
研究機関
䞭囜・四川倧孊
掲茉誌
BMC psychiatry
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
5,373人
結果の向き
良い方向

抑う぀の点数がプラセボより䞋がった暙準化平均差-0.53。63件・介入矀2,880人・察照矀2,493人。

[2]う぀病・䞍安症の蚺断がある人でのプロバむオティクスの効果

発衚幎
2025幎
研究機関
むギリス・オックスフォヌド倧孊
掲茉誌
Nutrition reviews
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
1,401人
結果の向き
良い方向

蚺断を受けた人の比范詊隓で、抑う぀症状がはっきり枛った暙準化平均差-0.96。

[3]健康な成人のプロバむオティクスず抑う぀・䞍安のメタ解析

発衚幎
2026幎
研究機関
䞭囜・西南医科倧孊
掲茉誌
Pharmacological research
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
1,508人
結果の向き
良い方向

健康な成人20件・1,508人で、抑う぀の点数が少し䞋がった暙準化平均差-0.23。䞍安は差がなかった。

[4]健康な人のストレスぞのプロバむオティクスの効果

発衚幎
2020幎
研究機関
䞭囜・北京䞭医薬倧孊
掲茉誌
Brain and behavior
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
1,146人
結果の向き
良い方向

7件・1,146人で、感じるストレスの匷さが党䜓ずしお䞋がった。小分けの解析では有意な効果はなかった。

[5]う぀病ぞの栄逊・サプリの蚺療ガむドラむン

発衚幎
2022幎
研究機関
オヌストラリア・りェスタンシドニヌ倧孊
掲茉誌
The world journal of biological psychiatry : the official journal of the World Federation of Societies of Biological Psychiatry
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
—
結果の向き
良い方向

蚺療ガむドラむンは、治療に䞊乗せするプロバむオティクスを暫定的に掚奚ずした。

[6]詊隓を控えた医孊生での乳酞菌発酵乳のストレスぞの効果

発衚幎
2016幎
研究機関
日本・䌁業の研究郚門
掲茉誌
Neurogastroenterology and motility
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
—
結果の向き
良い方向

乳酞菌の発酵乳を8週間ずるず、詊隓前の唟液のコルチゟヌルの䞊昇ず䜓の䞍調が抑えられた。

[7]ストレスのある成人でのビフィズス菌の効果を調べた詊隓

発衚幎
2023幎
研究機関
スむス・䌁業の研究郚門
掲茉誌
Nutrients
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
45人
結果の向き
良い方向

45人が6週間ずるず、感じるストレスがプラセボより䞋がり、睡眠の質の自己評䟡も良くなった。

[8]抑う぀・䞍安のある患者でのプロバむオティクスのメタ解析

発衚幎
2021幎
研究機関
ブラゞル・サンパりロ州立倧孊
掲茉誌
Clinical nutrition ESPEN
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
1,125人
結果の向き
結果が割れおいる

16件・1,125人で、ベック抑う぀質問祚が3.20点䞋がった。尺床によっおは差がなかった。

[9]ストレスのある成人での怍物乳酞菌の効果を調べた詊隓

発衚幎
2023幎
研究機関
スりェヌデン・ルンド倧孊
掲茉誌
Nutrients
研究の皮類
ランダム化比范詊隓参加者をくじ匕きのように分け、条件の違いによる結果を比べる詊隓。
察象
129人
結果の向き
差なし

乳酞菌矀65人・プラセボ矀64人。感じるストレスは䞡矀で同じように䞋がり、差は瀺されなかった。

[10]ストレスのある成人でのGABAを䜜る乳酞菌の効果

発衚幎
2024幎
研究機関
オランダ・ワヌヘニンゲン倧孊
掲茉誌
Brain, behavior, and immunity
研究の皮類
ランダム化比范詊隓クロスオヌバヌ参加者が順番を倉えながら耇数の条件を䜓隓し、結果を比べる詊隓。
察象
44人
結果の向き
差なし

成人44人が12週間ずったが、䞻芳的なストレスの指暙に効果はなかった。

Probiotics for adults with major depressive disorder compared with antidepressants: a systematic review and network meta-analysis.

発衚幎
2025幎
研究機関
䞭囜・Zhao Sほかの研究チヌム
掲茉誌
Nutrition reviews
研究の皮類
システマティックレビュヌ・メタ解析関連する詊隓を決たった方法で集め、結果をたずめお分析した研究。
察象
研究42件を統合
結果の向き
良い方向

成人のう぀病倧う぀病性障害の二重盲怜RCTのネットワヌク・メタ解析で、プロバむオティクスはプラセボより抑う぀症状を枛らした暙準化平均差-0.62

ほかに参考にした論文15本

刀定「効く」は、公開しおいる評䟡方法に沿っおプログラムが算出しおいたす。