[1]男性型の薄毛にジメチルグリシンとカフェインのシャンプーを使った24週間の試験
- 発表年
- 2025年
- 研究機関
- イタリア・企業の研究部門
- 掲載誌
- Journal of cosmetic dermatology
- 研究の種類
- ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
- 対象
- 154人
- 結果の向き
- 良い方向
男性型の薄毛の男性154人が6か月使い、引っ張り試験で抜ける髪がプラセボより減った。

抜け毛は減ります。ただし、発毛剤の代わりにはなりません。
研究されたのは海外の特定の配合 (カフェイン・ピロクトンオラミン・ジンクピリチオン・植物エキス) で、日本の育毛シャンプー全般ではありません。効果の大きさは要旨から測れません。
使うなら、抜け毛を少し減らす補助として。髪の本数の増え方は、5%ミノキシジルの半分弱でした [3]。薄毛が進む、抜け毛が急に増えたときは、皮膚科で相談を。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 36 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 12.3 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 25 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 83.3 点を、エビデンス強度 C の範囲(30〜64 点)に収めて、スコアは 64 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 6 本。 この上限により、強度を A から C に下げました。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
育毛シャンプーは、抜け毛を防ぐことをうたう頭皮用のシャンプーです。日本では医薬部外品や化粧品として売られ、頭皮を洗って整えるとされています。カフェイン・ピロクトンオラミン・ジンクピリチオン・植物エキスなどを配合したものがあります。注意点は、髪を生やす医薬品とは別のものだということです。
答えの中心は、イタリアの企業の研究部門などの研究チームが2025年に発表したランダム化試験です [1]。ランダム化試験とは、くじ引きで2つのグループに分け、結果を比べる方法です。
| 研究の種類 | 二重盲検のランダム化試験 |
|---|---|
| 対象 | 男性型の薄毛の男性 154人 |
| 比べたもの | ジメチルグリシンナトリウムとカフェイン入りのシャンプーと、プラセボのシャンプー |
| 結果 | 6か月後、引っ張り試験で抜ける髪の本数が有効成分入りのほうで減った |
副作用の報告はありませんでした。
引っ張り試験とは、髪を軽くつまんで引き、抜ける本数を数える検査です。女性型の薄毛の女性でも、植物エキスとカフェイン入りのシャンプーを6か月使うと、抜ける髪が-3.1本で、普通のシャンプーの-0.5本より減りました [2]。薄毛のある韓国人40人が16週間使った試験でも、抜け毛の本数が対照のシャンプーより減っています [4]。
髪の本数が増えた試験もあります。男性200人の6か月の試験では、1%ジンクピリチオンのシャンプーがプラセボのシャンプーより髪の本数を増やしました。ただし増え方は、5%ミノキシジル外用液の半分弱でした [3]。ピロクトンオラミン入りのシャンプーを8週間使った女性の試験でも、髪の量が増えています [8]。
結果は一方向にそろっていますが、次の限界があります。
この限界から、成分を抜いたシャンプーとの差は確認できても、その大きさは要旨から測れません。
研究で使われたのは、毎日の洗髪で3〜6か月続ける使い方です。たとえば154人の試験は24週間、毎日使っています [1]。副作用はほとんど報告されていませんが、頭皮が赤くなる・かゆくなるなどの変化が出たら使用を止めてください。抜け毛が急に増えた、薄毛が進んでいるときは、シャンプーだけで様子を見ず、皮膚科の医師に相談してください。薄毛の治療は女性の薄毛に効く方法は?やミノキシジルは何か月で効く?やめたら戻る?で解説しています。
髪の本数の増え方は5%ミノキシジルの半分弱で、薄毛の治療を置き換えるものではありません。
成分入りの育毛シャンプーで、抜け毛は減ります。
当てはまるのは海外で試された特定の配合で、根拠の確かさは低めです。
補助として使い、薄毛が進むときは皮膚科で相談しましょう。
分かりません。研究されたのは海外の特定の配合 (カフェイン・ピロクトンオラミン・ジンクピリチオン・植物エキス) で、日本の医薬部外品の育毛シャンプー全般を調べた研究ではありません。
髪の本数が増えた試験はありますが、増え方は5%ミノキシジルの半分弱でした [[12932243]]。発毛剤の代わりとは言えません。
試験では8週間から6か月、毎日使っています [[34424549]] [[40820949]]。何日で変わるかは、研究から言えません。
今回の検索では見つかりませんでした。ただし試験が小さく、メーカーが関わる研究が多いので、確かさは低めです。
男性型の薄毛の男性154人が6か月使い、引っ張り試験で抜ける髪がプラセボより減った。
女性型の薄毛の女性が6か月使い、引っ張り試験で抜ける髪が普通のシャンプーより減った。
男性200人の6か月の試験で、1%ジンクピリチオンの増え方は5%ミノキシジルの半分弱だった。
薄毛のある韓国人40人が16週間使い、抜け毛が対照のシャンプーより減った。
シャンプーと洗い流さない頭皮用剤を24週間使い、抜け毛が減り髪の本数が増えた。
男性型の薄毛や休止期脱毛の120人で、植物エキス入りの製品がプラセボより抜け毛を減らした。
男女154人が3か月、シャンプーとローションのセットを使い、プラセボより抜け毛が減った。
髪が薄くなったと感じている女性が8週間使い、プラセボより髪の量が増えた。
フケのあるアジアの人2088人で、1%ジンクピリチオンはフケ用でないシャンプーよりフケの点数が下がった。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。