[1]男性の薄毛に対する新しい5%ミノキシジル製剤の試験
- 発表年
- 2019年
- 研究機関
- ドイツ・シャリテ医科大学
- 掲載誌
- Journal of cosmetic dermatology
- 研究の種類
- ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
- 対象
- 220人
- 結果の向き
- 良い方向
男性の薄毛で、2種類の塗り薬はどちらも8週と16週でプラセボより太い髪を増やした。

効きます。男性では、早ければ8週、多くは16週から4か月で、プラセボより太い髪が増えます。
男性型の薄毛の男性の話です。女性の試験は32〜48週だけで、2〜4か月の時点は分かりません。やめた後の試験は1件で、1群9人と小さいです。
試験で差が出た16週から4か月ごろまで、まず続けてみるのが、研究に沿った見方です。やめるとプラセボの群と同じ水準に戻る方向の結果があるので、やめる前に医師や薬剤師に相談しましょう。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 36 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 13.2 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 25 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 6 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 80.2 点を、エビデンス強度 A の範囲(75〜100 点)に収めて、スコアは 80 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 6 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
ミノキシジルは、もともと高血圧の薬として開発され、のちに髪が増える作用が見つかった成分です。頭皮の血流を良くして髪の成長を助けるとされ、薬局で買える塗り薬(液・フォーム)と、医療機関で処方される飲み薬があります。男性用と女性用で、塗り薬の濃度が分かれているのが特徴です。注意点は、かゆみや刺激が出ることがあること、血圧の薬を使っている人は事前に相談が必要なことです。
答えの中心は、ドイツのシャリテ医科大学などの研究チームが2019年に発表したランダム化比較試験です [1]。ランダム化比較試験とは、くじ引きで薬を使う群と使わない群に分けて結果を比べる方法です。男性型の薄毛の男性220人が、2種類のミノキシジルの塗り薬とプラセボ(有効成分のない液)を、頭皮の別々の場所に塗りました。調べたのは、うぶ毛ではない太い髪の本数です。
| 研究の種類 | ランダム化比較試験 |
|---|---|
| 対象 | 男性型の薄毛の男性(220人) |
| 比べたもの | 2種類のミノキシジルの塗り薬とプラセボ |
| 結果 | どちらも8週(約2か月)と16週(約4か月)の時点で、プラセボより太い髪の本数が増えた |
16週(約4か月)では、太い髪が22.0本/cm²と20.5本/cm²増えました。
まとめると、差が出始めるのは8週(約2か月)から4か月、増え方が最大になるのは12か月ごろです。 [1] [5]
男性を、2%・5%のミノキシジル、プラセボ、無治療の4群に9人ずつ分けた1999年の試験があります [3]。使っている96週の間は、髪の重さが開始時より約30%多い状態が続きました。やめて24週(約6か月)で、髪の重さと本数はプラセボの群とほぼ同じ水準に戻りました。
この結果は、戻る方向を示しています。ただし1群9人と小さく、やめた後を調べたのはこの試験だけです。同じことを調べた試験は、ほかに見つかっていません。
17件の試験をまとめた2022年の解析では、24週の時点で男性の2%は有意な差がありませんでした [8]。男性の5%は、太い髪が13.13本/cm²増えています。一方、上の男性96人の試験では、2%でも4か月で差が出ていました [4]。この解析が見たのは12週と24週の時点で、12か月まで追った試験とは、見ている期間が違います。
薬による増え方は、12〜16週以降に頭打ちになりました。
393人の男性が5%・2%・プラセボを朝晩48週使った試験では、5%は2%より早く効き始め、48週の増え方は2%より45%多くなりました。一方、かゆみや刺激は5%のほうが多くなっています [11]。使う濃度で、効き方と刺激の出方が変わります。
塗る回数を1日1回に減らした人は、1日2回を続けた人より、増えた髪が多く減りました。ただし、使い始めより減った人はいませんでした [12]。頭皮に炎症がある人、持病や服薬がある人は、医師や薬剤師に確認してください。
回数や量を自分で変える前に、医師や薬剤師に伝えてください。
男性の薄毛では、8週(約2か月)から4か月の時点で、プラセボとの差が試験で出ています。
やめると戻る方向の結果はありますが、小さな試験1件です。女性は32〜48週の試験だけです。
続けるか、やめるかは、試験の時期を目安に、医師や薬剤師と決めましょう。
男性352人の試験では、5%のフォームを16週使うと、髪の本数が増え、本人の評価でも改善しました [[17761356]]。女性では、2%を32週使った試験で、本人の評価にプラセボとの差がないものがあります [[1935254]]。5%を48週使った試験では、本人の評価もプラセボより優れていました [[15034503]]。
調べた研究は49人の振り返りの1件だけで、全員に起きるかは確かめられていません [[40122142]]。
女性の試験は32週と48週のもので、2〜4か月の時点の結果は、見つかった論文の要旨にありません [[8225725]] [[15034503]]。
研究では確かめられていません。今回確認できた研究に、やめた後に使い直した結果を調べたものはありません。
男性の薄毛で、2種類の塗り薬はどちらも8週と16週でプラセボより太い髪を増やした。
男性352人で、16週使うとプラセボより髪の本数が増え、本人の評価も改善した。
96週使った後にやめると、24週で髪の重さと本数がプラセボの群とほぼ同じ水準に戻った。
男性96人の12か月の試験で、4か月の太い髪の増え方は2%で平均58.2本、プラセボで4.0本だった。
髪の増加は4か月で見られ、12か月ごろに最大になり、30か月でも使い始めより多かった。
男性31人で、増加は1年ごろに最大になり、5年後も使い始めより多かった。
49人で、使い始めの12週に抜け毛が一時的に増えた。比較の群はない。
試験17件のまとめで、薬による増え方は12〜16週以降に頭打ちになった。
2%を32週使うと、太い髪が平均33本増え、プラセボの19本より多かった。
女性381人で、5%は48週で髪の本数も評価もプラセボより優れていた。
男性393人で、5%は2%より早く効き始めたが、かゆみや刺激も多かった。
2年使った後に1日1回へ減らした人は、1日2回の人より増えた髪が多く減った。
頭頂部が薄くなった男性で、ミノキシジルを使った人は、4か月の時点でプラセボより太い髪が多く増えた。
初期の男性型の薄毛の男性で、4か月使うと、プラセボより太い髪が有意に増えた。
男性56人で、2%と3%のミノキシジルを使った人は、4か月の時点でプラセボより太い髪・中間の髪の本数が増えた。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。