[1]ストレスを抱える女性へのアイアンガーヨガ:3群のランダム化比較試験
- 発表年
- 2012年
- 研究機関
- ドイツ・シャリテ医科大学
- 掲載誌
- Evidence-based complementary and alternative medicine : eCAM
- 研究の種類
- ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
- 対象
- 72人
- 結果の向き
- 差なし
ストレスを感じている女性72人で、3か月に12回と24回のヨガは改善が同じくらいだった。

週1回でも改善します。回数を増やしても、上乗せは効きません。
ストレスのある成人と慢性腰痛の人の話です。
まず週1回から始めて、続けることを優先しましょう。研究では、増やした分の上乗せは確認されていません。睡眠の質は、合計時間が長い研究ほど良い関係が見られています [4]。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 40 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 17.7 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 13.1 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 80.8 点を、エビデンス強度 C の範囲(30〜64 点)に収めて、スコアは 64 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 2 本・その他のヒトの研究 1 本・RCT のメタ解析 1 本・観察研究 2 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
ヨガは、ポーズと呼吸を組み合わせる運動です。ストレスを和らげるとされ、教室に通う方法と自宅で練習する方法があります。この記事の「回数」は、1週間あたりのヨガの回数と、そのあいだの合計の練習時間を指します。
答えの中心は、ドイツのシャリテ医科大学などの研究チームが2012年に発表したランダム化比較試験です [1]。ランダム化比較試験とは、参加者をくじ引きで群に分けて結果を比べる方法です。
| 研究の種類 | ランダム化比較試験 |
|---|---|
| 対象 | ストレスを感じている女性72人 |
| 比べたもの | 3か月で90分(約1時間半)のヨガ12回の群、24回の群、順番待ちの群 |
| 結果 | 12回と24回で、ストレス・不安・気分の改善は同じくらい |
回数が少ない群の方が、続けやすい結果でした [1]。
慢性腰痛でも同じ形の結果です。アメリカのボストン大学などの研究チームが2013年に発表した試験で、95人が週一回の群(49人)と週二回の群(46人)に分かれ、12週間ヨガ教室を続けました [2]。痛みは11段階の尺度で、週一回が2.1点、週二回が2.4点下がり、差はありませんでした。
研究どうしを比べた結果も、同じ向きです。ストレスへのヨガの効果を調べた36件のメタ解析で、練習時間が長い研究ほど効果が大きいという関係は確かめられませんでした [3]。メタ解析とは、複数の研究の結果をまとめて分析する方法です。
対象が違う研究では、回数が多い方がやや良い傾向も見られます。どれも一般の人ではなく、うつ病などと診断された人の研究です。
一般のストレスの研究とは対象が違うため、そのまま当てはめられません。
アメリカのヨガ教室に通う1045人の調査では、自宅で練習する回数が多い人ほど、気分の良さや睡眠が良好でした [8]。これは調査で、回数を増やした結果とは言えません。
睡眠に悩みのある女性のメタ解析19件・1832人で、ヨガの教室の合計時間が長いほど睡眠の質が良い関係が見られました [4]。乳がんを経験した人のメタ解析32件・2423人でも、量が多いほど睡眠の質が良く、週160 MET・分を超えると改善が目立ちました [9]。乳がんを経験した人だけの研究なので、一般の人にはそのまま当てはまりません。どちらも量を割り付けて比べた試験ではなく、研究どうしの比較です。
回数の比較は、3か月ほどの期間、数十人の試験が中心です。結果が割れていて、根拠の確かさは低めです。試験の参加者は、ストレスのある女性や腰痛のある人でした。うつ病などの診断がある人、持病や服薬中の人、腰痛が強い人は、始める前に医師に相談してください。ストレス全体への効果はヨガでストレスは減る?で扱っています。
回数が少ない群の方が続けやすかった、という結果があります [1]。
ストレスや腰痛では、週1回でも、回数を増やした場合と同じくらい改善しました。
うつ病など診断がある人や睡眠の質は、回数や合計時間が多いほど良い傾向の研究もありますが、研究どうしの比較や調査が中心です。診断がある人は主治医に相談してください。
まず週1回で続けて、物足りなければ少しずつ増やしましょう。
そうではありません。ストレスのある女性の試験で、12回と24回の群の改善は同じくらいでした [[23049608]]。毎日と週1回を直接比べた研究は見つかっていません。
研究では確かめられていません。毎日10分を、ほかの回数や長さと比べた研究は見つかりませんでした。
うつ病の人では、研究どうしの比較で回数が多いほど良い傾向がありました [[32423912]]。ただし週3回と週2回を直接比べた30人の試験では、回復した人の割合に差はありませんでした [[28296480]]。診断がある人は、主治医と相談して決めてください。
[ヨガでストレスは減る?](/evidence/yoga-stress)で、効果そのものを扱っています。
ストレスを感じている女性72人で、3か月に12回と24回のヨガは改善が同じくらいだった。
慢性腰痛の成人95人で、週一回と週二回のヨガ教室を12週間続けると、痛みの改善に差はなかった。
ストレスへのヨガを調べた36件のメタ解析で、練習時間が長いほど効果が大きいという関係は確かめられなかった。
睡眠に悩みのある女性の研究19件・1832人で、ヨガの教室の合計時間が長いほど睡眠の質が良かった。
心の病気と診断された人のRCT13件・632人で、週あたりの回数が多い研究ほどうつ症状が大きく減っていた。
うつ病の人で週3回の群15人と週2回の群15人を比べ、回復した人の割合に差はなかった。
うつのある成人80人で、ホットヨガに参加した回数が多いほどうつの点数が下がっていた。
ヨガ教室に通う1045人の調査で、自宅で練習する回数が多い人ほど気分や睡眠が良好だった。
乳がんを経験した人の研究32件・2423人で、ヨガの量が多いほど睡眠の質が良くなる関係があった。
判定「効かない」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。