[1]大学の医学生と研修医における若白髪と関連する要因
- 発表年
- 2025年
- 研究機関
- サウジアラビア・イマーム・アブドゥル・ラフマーン・ビン・ファイサル大学
- 掲載誌
- Healthcare (Basel, Switzerland)
- 研究の種類
- 横断研究ある一時点での生活習慣と健康状態の関係を調べる研究。
- 対象
- 2,644人
- 結果の向き
- 悪い方向
2644人の調査で、25歳前に白髪が始まった割合は、ストレスが強い人で95%、中くらいで90%、軽い人で86%だった。

ストレスが強い人ほど、若白髪が多い傾向と関連しています。
30歳前後までに出る若白髪の調査の話です。
ストレスのケアは、気持ちの面で続ける価値があります。白髪が戻るかは確かめられていないので、期待しすぎないでください。喫煙も若白髪と関連していて、こちらは複数の研究が一致しています [4]。急に白髪が増えたときは、皮膚科で相談を。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 10 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 14.7 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 19.9 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 54.6 点を、エビデンス強度 C の範囲(30〜64 点)に収めて、スコアは 55 点です。 判定に使った研究は、その他のヒトの研究 5 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
白髪は、髪の色のもとになるメラニンが作られなくなった毛です。年齢とともに増えるのがふつうで、家族に白髪の早い人がいると出やすいとされています。30歳前後までに目立つ白髪は「若白髪」と呼ばれます。世間ではストレスが原因と言われることが多く、この記事ではその点を調べた研究を見ます。ここまでの白髪の説明は一般的なもので、研究で確かめたものではありません。
答えの中心は、2016年から2025年に発表された、若白髪とストレスを調べた横断研究など5件です。横断研究とは、ある時点で多くの人にアンケートなどで尋ね、白髪の有無とストレスの強さを見比べる方法です。ストレスが先か白髪が先かは、この方法では分かりません。
| 研究の種類 | 横断研究など5件(計6388人) |
|---|---|
| 対象 | 若い成人・大学生・研修医・病院の受診者 |
| 比べたもの | ストレスが強い人と弱い人の、白髪の多さや出た時期 |
| 結果 | 5件のうち4件で、ストレスが強い人ほど白髪が多い傾向と関連 |
ただし同じ時点の調査なので、ストレスが白髪の原因かは分かりません。
4件の中身は次のとおりです。
95%・90%・86%という数字が示すように、2644人の調査では強い人と軽い人の差は小さいものでした。
トルコの18〜20歳の1192人の調査では、ストレスの自己評価の点数は若白髪のある人でやや高かったものの、統計的な差はありませんでした [3]。1件の調査なので、年代の違いが理由かは分かりません。
ストレスの点数は若白髪のある人でやや高かったが、統計的な差はなかった。
アメリカのコロンビア大学の研究チームは、2021年に毛を一本ずつ根元から先まで調べる方法を発表しました。性別・人種・年齢・体の部位を問わず、白髪になった毛が自然に色を取り戻す例が見つかっています。白髪化と色の戻りが、心理的なストレスの時期と重なって起こる例もありました [7]。ただし、ストレスを減らしたから戻ったと確かめた研究ではありません。
上の調査は、サウジアラビアの学生・研修医やトルコの若い成人など、国や年代が限られています。ストレスの強さは自己評価で、生活習慣や家族歴の影響も混ざっています。若白髪の背景に病気がある場合は、その治療で白髪が戻った例が多いとする系統的レビューもあります [9]。急に白髪が増えた、体調の変化がある、というときは皮膚科の医師に相談してください。
ストレスが強い人に白髪が多いことと、ストレスが白髪を増やすことは、同じではありません。
ストレスが強い人ほど若白髪が多い傾向と関連していますが、原因かは分かっていません。
当てはまるのは、30歳前後までの若白髪の調査です。家族歴や喫煙も関連が出ています。
ストレスのケアと禁煙の見直しを、白髪が戻る期待とは切り離して進めましょう。
研究が足りず、まだ分かりません。白髪になった毛が自然に色を戻す例の報告はありますが、ストレスを減らして試した研究はありません [[34155974]]。
抜くと増えるかを調べた人の研究は見つかっていません。
家族に若白髪がある人と喫煙者に多いという結果が、複数の調査で出ています [[39382174]] [[34307472]]。ビタミンB12・葉酸・ビオチンの不足との関連も、系統的レビューで報告されています [[32654282]]。
2644人の調査で、25歳前に白髪が始まった割合は、ストレスが強い人で95%、中くらいで90%、軽い人で86%だった。
1,119人の調査で、ストレスの自己評価の点数が高い人ほど白髪の程度が重かった。
18〜20歳の1192人の調査で、ストレスの点数は若白髪のある人でやや高かったが、統計的な差はなかった。
喫煙と髪の健康を調べた32件の研究をまとめ、若白髪は喫煙者に多かった。
若白髪のある120人は、白髪のない120人よりストレスの自己評価が高かった。
1193人のオンライン調査で、不安や抑うつのある人は30歳前に白髪が出ていることが多かった。
毛を一本ずつ調べ、白髪になった毛が色を取り戻す例と、ストレスの時期と重なる例を報告した。
医学生239人の調査で、若白髪のある割合は喫煙者で80%、吸わない人で34.8%だった。
喫煙やビタミン不足などが若白髪と関連し、背景の病気の治療で戻った例が多かった。
判定「悪い関連がある」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。