[1]カテキン強化の烏龍茶・緑茶が体重とコレステロールに与える影響の比較試験
- 発表年
- 2018年
- 研究機関
- 台湾・中山医学大学
- 掲載誌
- Food & function
- 研究の種類
- ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
- 対象
- 60人
- 結果の向き
- 良い方向
コレステロールがやや高い60人の試験で、カテキンを強化した烏龍茶を12週間飲むと、体重・体脂肪・BMIが減ったと報告された。

烏龍茶とカテキン強化の烏龍茶で、体重と体脂肪が減りました。
体重の試験は2本で、飲んだのはカテキン強化の烏龍茶と烏龍茶です。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 30 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 8.7 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 25 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 6 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 69.7 点を、エビデンス強度 B の範囲(55〜84 点)に収めて、スコアは 70 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 1 本・その他のヒトの研究 1 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
黒烏龍茶は、烏龍茶に含まれる重合ポリフェノール(お茶を発酵させる過程でできる、ポリフェノールがつながった成分)を多くした飲料です。烏龍茶は茶葉を途中まで発酵させた半発酵茶で、食事の脂肪の吸収を抑え、体脂肪を減らすとされています。特定保健用食品(トクホ)として売られているものもあります。注意点は、カフェインを含むことで、妊娠中の人やカフェインに敏感な人は量に気をつけることです。
答えの中心は、台湾の中山医学大学などの研究チームが2018年に発表した二重盲検の比較試験です [1]。二重盲検とは、飲む人にも調べる人にも、どの飲み物か分からないようにして比べる方法です。
| 研究の種類 | 二重盲検の比較試験 |
|---|---|
| 対象 | コレステロールがやや高い成人60人 |
| 比べたもの | カテキン強化の烏龍茶 / カテキン強化の緑茶 / プラセボ1日300 mLを2本、12週間 |
| 結果 | 烏龍茶の群で体重・体脂肪・BMIが減ったと報告 |
減った量は要旨に書かれていないため、何kg減ったかは分かりません。
2009年には、中国の瀋陽薬科大学などの研究チームが、食べすぎで太り気味〜肥満になった102人を調べました。烏龍茶を1日8 g、6週間飲んだところ、高度肥満の人の70%で体重が1 kg以上減りました [2]。70%は減った人の割合で、平均の減量幅ではありません。
研究で飲まれたのは、市販の黒烏龍茶とは別の飲み物です。
黒烏龍茶と同じ飲み物ではないので、結果をそのまま当てはめることはできません。
痩せる理由として挙げられるのは、脂肪の吸収を抑えることと、消費エネルギーを増やすことの2つです。どちらも体重とは別の、小さな試験で調べられています。
どれも、体重が減る原因だと証明されたわけではありません。
体重の試験は2本だけで、1本は飲まない人との比較がありません。例えば2018年の試験では、コレステロールがやや高い成人が、カテキン強化の烏龍茶を1日300 mLを2本、12週間飲みました [1]。この量は研究の条件で、誰にでも合う量ではありません。烏龍茶にはカフェインが含まれます。カフェインに敏感な人、妊娠中の人、持病や服薬がある人は、医師・薬剤師に相談してください。
黒烏龍茶そのものを体重で調べた試験は見つかっていないため、同じ変化が起きるとは限りません。
烏龍茶やカテキンを強化した烏龍茶を毎日飲んだ試験では、体重と体脂肪が減ったと報告されています。
黒烏龍茶そのものの体重の試験はなく、脂肪の吸収を抑える効果も結果が割れています。
食事や運動に加える一杯として試し、カフェインが気になる人は先に相談しましょう。
吸収を抑えると言い切れる段階ではありません。便に出る脂肪が増えた試験と、食後の中性脂肪に差が出なかった試験があり、結果が分かれています。
研究では比べられていません。体重を調べた試験で飲まれたのは、カテキンを強化した烏龍茶と烏龍茶で、黒烏龍茶ではありません。
タイミングを変えて体重の変化を比べた試験は見つかっていません。研究では、脂肪を含む食事と一緒に飲む試験 [[37080462]] や、朝食と昼食のときに飲む試験 [[33260552]] が使われました。
増えた分が体重の減少につながるかは、これらの試験からは分かりません。14日間飲み続けた試験では、24時間の消費エネルギーは変わりませんでした [[33260552]]。
コレステロールがやや高い60人の試験で、カテキンを強化した烏龍茶を12週間飲むと、体重・体脂肪・BMIが減ったと報告された。
比べる群のない試験で、102人が烏龍茶を6週間飲み、高度肥満の人の70%で体重が1 kg以上減った。
脂っこい食事を続けた12人で、ポリフェノール強化烏龍茶の期間は便に出た脂肪が3日で19.3 gと、プラセボの期間の9.4 gより多かった。
健康な成人50人で、脂肪40 gと一緒に重合ポリフェノールを150 mgまで飲んでも、食後3時間の中性脂肪にプラセボとはっきりした差はなかった。
男性12人が濃い烏龍茶を3日間飲むと、24時間の消費エネルギーが水より2.9%多かった。カフェイン入りの水でも3.4%増えた。
若い日本人女性11人で、飲んだあと120分間の消費エネルギーの増え方は烏龍茶で10%、緑茶で4%だった。
太っていない男性12人で、烏龍茶を14日間飲むと脂肪の燃焼は約20%増えたが、24時間の消費エネルギーは変わらなかった。
烏龍茶を最も長く飲み続けている人は、総コレステロールが3.22%、LDLが6.69%低いという関連がみられた。
コーヒーとお茶のRCT 27件(1898人)をまとめた解析で、烏龍茶のグループも空腹時血糖が下がったが、根拠の質は非常に低いとされた。
日本の男性会社員4975人の追跡で、烏龍茶を1日2杯以上飲む人は飲まない人より糖尿病になるリスクが1.64倍高いという関連がみられた(1日1杯では差なし)。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。