[1]顔の若返り・引き締めのハイフ施術の効果と満足度を調べたメタ解析
- 発表年
- 2023年
- 研究機関
- 中国・山東大学
- 掲載誌
- Aesthetic plastic surgery
- 研究の種類
- システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
- 対象
- 477人
- 結果の向き
- 良い方向
ハイフの研究13件・477人。施術90日後に見た目が良くなった人の割合は0.77、180日後は0.69でした。

ハイフは、施術後に見た目が良くなった報告が多くあります。レチノールはシワに効きます。
ハイフは、たるみが軽度〜中等度の成人(主に女性)の研究です。ほかの方法は、シワや肌の老化の進み方を測った研究です。
見た目の引き締めを期待して施術を受けるなら、ハイフが研究のいちばん多い選択肢です。たるみが強い人やBMIが30を超える人は結果が下がる報告があるので、医師に相談を [5]。シワが気になるなら、レチノールが選べます。日焼け止めは、今以上の肌の老化を防ぐ方法です。筋トレは、試すなら無理のない範囲で。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 24 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 16.7 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 25 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 75.7 点を、エビデンス強度 C の範囲(30〜64 点)に収めて、スコアは 64 点です。 判定に使った研究は、観察研究 6 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
顔のたるみは、年齢や紫外線の影響などで皮膚のハリが落ち、頬やフェイスラインが下がって見える状態です。ここでは主に、次の4つを比べます。日焼け止めと美容鍼は、後の「よく言われていることは本当?」で扱います。
どれも「引き締まる」「リフトアップする」とうたわれますが、研究で測っているものは方法ごとに違います。注意点は、ハイフで赤み・腫れ・内出血が出ることがあること [6]、レチノールで赤みや皮むけが出ることがあることです [7]。
答えの中心は、中国の山東大学などの研究チームが2023年に発表したメタ解析です [1]。メタ解析とは、複数の研究の結果をまとめて、全体の傾向を調べる方法です。顔の若返り・引き締めを目的にしたハイフの研究13件、477人が集められました。
| 研究の種類 | ハイフの研究を集めたメタ解析 |
|---|---|
| 対象 | 顔の若返り・引き締めのためにハイフを受けた人(13件・477人) |
| 比べたもの | 施術前と施術後 |
| 結果 | 総合美容改善尺度(GAIS)で見た目が良くなった人の割合は、90日後0.77、180日後0.69 |
180日後は0.69で、少し下がっています。
1回の施術を調べた16件のレビューでは、評価者の判定で改善した人は90日後に92%でしたが、本人の評価では90日後42%、360日後53%でした [5]。本人の実感は、評価者よりも控えめです。
効果の大きさを示す研究もあります。45件の臨床研究を整理した系統的レビューでは、顔の下半分・首・目の周りのたるみが18%〜30%改善していました [8]。額とこめかみに当てた40人では、90日後に眉の高さが施術前より平均2.16mm上がりました [9]。ただし、これらは多くが施術前との比較で、ハイフと何もしない場合の比較は、今回調べた範囲では見つかっていません。統合できた2件はラジオ波との比較で、首のたるみの改善に差はありませんでした [10]。
コラーゲンのサプリの研究は、別の記事 コラーゲンを飲むと肌にいい? で、くわしく調べています。
30〜70歳の女性321人を対象にした12件の系統的レビューでは、頬やフェイスラインなど一部の部位で見た目の改善が報告されましたが、効果があると確信できる根拠はまだ無いと結論されています [4]。
ハイフの研究は、たるみが軽度〜中等度の成人、主に女性が対象です。たるみが強い人やBMIが30を超える人では、良い結果が減ると報告されています [5]。赤み・腫れ・内出血は多くが軽度〜中等度で、痛みの平均スコアは4.85でした [6]。トレチノインを塗ると、赤み・皮むけ・ひりつきが出ることがあります [7]。持病や服薬がある人は、施術やサプリの前に医師や薬剤師へ確認してください。
どの研究も、シワ・弾力・見た目の評価を測ったもので、「たるみが取れた」ことを直接示したものではありません。
ハイフは、施術後に見た目が良くなった報告が多くあります。レチノールはシワに効きます。
たるみそのものを測った研究は少ないので、期待は「見た目が少し整う」くらいに置くと外れにくいです。
施術やサプリは、たるみの程度や持病・服薬を伝えて、医師や薬剤師に相談してから決めましょう。
首のたるみがある20人を比べたランダム化試験でも、2件を統合した解析でも、差はありませんでした。ハイフのほうが施術中の痛みが強かったという報告があります [[28902019]]。
研究が測ったのは肌の弾力で、たるみの見た目ではありません。コラーゲンの研究は、別の記事「コラーゲンを飲むと肌にいい?」で調べています。
一部の部位で見た目が良くなったという報告はありますが、研究が足りず、まだ分かりません。50〜60歳の女性30人の試験では、8週間休むと見た目の改善が失われました [[39166599]]。
額とこめかみに当てた40人では、180日後に35人(87.5%)で評価者が眉の持ち上がりを認めました [[39034504]]。いずれも施術前との比較で、1年以上の長さは確かめられていません。
ハイフの研究13件・477人。施術90日後に見た目が良くなった人の割合は0.77、180日後は0.69でした。
ランダム化試験23件・3905人。レチノールなどの塗り薬が、細かいシワをはっきり改善しました。
55歳未満の903人で、日焼け止めを毎日塗った人は、気が向いたときだけ塗る人より4.5年間の肌の老化が24%少なかった。
30〜70歳の女性321人・12件。一部の部位で改善の報告はありましたが、効果を確信できる根拠はまだ無いとされました。
1回のハイフ施術の研究16件。評価者の判定で改善した人は90日後に92%、本人の評価では42%でした。
ハイフの研究42件のメタ解析。評価者の判定では、411人を統合して89%に何らかの改善がありました。
光老化のある251人で、0.05%トレチノインを24週塗ると、何も入っていないクリームより細かいシワやたるみ(ゆるみ)が減った。
臨床研究45件を整理し、顔の下半分・首・目の周りでたるみが18%〜30%良くなっていました。統合解析はありません。
軽度〜中等度の眉の下垂がある42人。90日後に眉の高さが施術前より平均2.16mm上がりました。
ハイフの研究12件のレビュー。統合できたラジオ波との比較2件では、首のたるみの改善に差はありませんでした。
18人の比較研究。5か所のうち、運動しない群との差が出たのは1か所だけでした。
トレチノイン62人と何も入っていないクリーム63人に分け、毎晩24週。シワや色むらとともに、たるみ(ゆるみ)が改善した。
30〜59歳の女性72人で、鍼を6週受けた人の63%は眉間のシワが減り、何もしない人より多かった。
90人の試験で、鍼とツボへの電気刺激の群は、偽の刺激の群より顔の見た目の自己評価がはっきり良くなった。
研究17件・477人を統合。評価者による客観的な改善度は5点満点で平均2.74点、本人の満足度は2.68点で、中程度でした。
判定「良い関連がある」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。