[1]飲むコラーゲンの肌の若返り効果:RCTの系統的レビューとメタ解析
- 発表年
- 2023年
- 研究機関
- 台湾・台北医学大学
- 掲載誌
- Nutrients
- 研究の種類
- システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
- 対象
- 1,721人
- 結果の向き
- 良い方向
RCT26件・1721人のメタ解析で、コラーゲンを飲んだ人は弾力と潤いが改善した。

肌の弾力と潤いが良くなります。
健康な成人、主に中高年の女性が毎日飲んだ試験の話です。飲んだコラーゲンがそのまま肌になるかは調べられていません。ひざの痛みなど、肌以外は含みません。
試すなら、試験で多かった「毎日4g前後を84〜90日」が目安です。劇的な変化は見込まず、弾力や潤いが少し上がるかを見る使い方が合います。食事は、たんぱく質をしっかりとることが土台です。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 40 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 17.7 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 18 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 5 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 90.7 点を、エビデンス強度 B の範囲(55〜84 点)に収めて、スコアは 84 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 3 本・RCT のメタ解析 4 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
コラーゲンは、皮膚や骨、軟骨をつくるたんぱく質です。肌のハリや潤いを保つとされ、飲むものでは、細かく分解した「コラーゲンペプチド」が使われます。ドリンク、粉末、グミなどの形があります。食品として売られており、医薬品ではありません。注意点は、魚や豚、牛などの原料でアレルギーのある人は確認が必要なことです。
答えの中心は、台湾の台北医学大学などの研究チームが2023年に発表したメタ解析です [1]。メタ解析とは、複数の試験の結果を統計でまとめる方法です。RCT(くじ引きで飲む群と偽薬の群に分けた試験)26件・1721人が集められました。
| 研究の種類 | 飲むコラーゲンのRCTを集めたメタ解析 |
|---|---|
| 対象 | 健康な成人(26件・1721人) |
| 比べたもの | 加水分解コラーゲンと偽薬(プラセボ) |
| 結果 | 弾力と潤いが、偽薬より有意に改善 |
別のメタ解析でも、RCT10件・646人で、弾力は標準化平均差0.61、潤いは1.25の改善でした [3]。
標準化平均差とは、試験ごとに測り方が違う結果を同じ物差しに直した値です。弾力の0.61は中くらい、潤いの1.25は大きい改善に当たります。ただし潤いのメタ解析は、研究の偏りの程度が多くで不明で、結果のばらつきも中程度あります [3]。
製薬会社の資金を受けていない研究や、質の高い研究だけに絞ると、弾力も潤いもシワも差がありませんでした [2]。企業が資金を出した研究のほうが、良い結果が出やすい可能性を示します。
東アジアの女性85人のRCTでは、毎日5gを84日間飲み、弾力は飲んだ群で早く良くなりました。ただし84日後には、プラセボ群も同じように良くなっていました [6]。
84日後には、飲んだ群とプラセボ群で弾力の改善が同じ程度でした。
研究の多くは、健康な成人、特に女性を対象にしています。男性や若い人で同じ結果になるかは分かりません。副作用の報告は、この記事で使った研究には出てきません。魚や牛、豚などにアレルギーのある人は、原料を確認してください。持病がある人、妊娠中や授乳中の人、服薬中の人は、医師や薬剤師に確認してからにしてください。
資金提供なしの研究だけで見ると差が消え、著者は「支持する臨床的な根拠は今のところない」と結論しています [2]。
飲むコラーゲンは、肌の弾力と潤いを上げる結果が多く出ています。根拠の確かさは中程度ですが、資金提供なしの研究だけで見ると差がなく、効果は割り引いて見る必要があります。
シワについては、結果が分かれています。
期待しすぎず、84〜90日続けて、自分の肌で確かめるのが現実的です。
試験では、毎日4g前後を84〜90日飲んだものが多くありました [[40826844]]。著者が効果を見たのは90日間です [[33742704]]。何日目から変わるかは、研究では確かめられていません。
この記事の研究は、飲むコラーゲンペプチドの試験です。鍋や肉などの食事から食べる場合の効果は、研究では確かめられていません。
この記事は肌の話です。ひざの痛みは別の疑問で、ここでは評価していません。
メタ解析の対象は女性が中心で、95%が女性の解析もあります [[33742704]]。男性で同じかは、研究では確かめられていません。
RCT26件・1721人のメタ解析で、コラーゲンを飲んだ人は弾力と潤いが改善した。
RCT23件・1474人を、資金提供と研究の質で分けて解析した。質の高い研究だけでは差がなかった。
RCT10件・646人で、弾力は標準化平均差0.61、潤いは1.25の改善だった。
19件・1125人のメタ解析で、弾力・潤い・シワが改善した。
コラーゲンペプチドが肌の線維芽細胞に直接働くしくみが挙げられた。
女性85人が毎日5gを84日間飲んだ。84日後には、プラセボ群も同じように良くなっていた。
45〜60歳の女性85人が毎日2.5gを84日間飲み、ハリと弾力が改善した。
健康な成人70人が8週間飲み、弾力が高まった。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。