[1]顔用の筋肉電気刺激機器で表情筋を引き締める比較試験
- 発表年
- 2012年
- 研究機関
- アイルランド・ゴールウェイクリニック
- 掲載誌
- Journal of cosmetic dermatology
- 研究の種類
- ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
- 対象
- 108人
- 結果の向き
- 良い方向
顔用EMSを12週間使った群は、頬の筋肉の厚みが平均18.6%増え、何もしない群は増えなかった。

改善します。頬の筋肉が厚くなり、フェイスラインやあご下のもたつきが改善します。
顔用EMSの話です。家庭用のEMS美顔器を偽の機器と比べた試験はありません。クリニックの高出力の施術は出力が違うため、分けて考えてください。
使うなら、研究と同じ条件に近い、週5日・1日20分・12週間が目安です [1]。見た目の変化を写真などで記録しながら続けましょう。電気を使う医療機器を体に入れている人や持病のある人は、先に医師に確認してください。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 30 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 9.6 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 25 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 74.6 点を、エビデンス強度 C の範囲(30〜64 点)に収めて、スコアは 64 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 1 本・その他のヒトの研究 1 本・観察研究 1 本。 この上限により、強度を B から C に下げました。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
EMS美顔器は、顔の皮膚に電気を流し、表情筋を動かす美容機器です。たるみやフェイスラインの引き締めをうたうものが多く、手で当てるタイプと装着するタイプがあります。クリニックで使う高出力の機器は、家庭用とは出力が違います。ここでは、この2つを分けて説明します。
答えの中心は、アイルランドのゴールウェイクリニックなどの研究チームが2012年に発表した比較試験です [1]。参加者をくじ引きで2つの群に分け、結果を比べる方法です。平均43.7歳の健康な女性を、顔用EMSを使う群と何もしない群に分けました。
| 研究の種類 | 顔用EMSの比較試験(くじ引きで分けた試験) |
|---|---|
| 対象 | 平均43.7歳の健康な女性(108人) |
| 比べたもの | 顔用EMSを12週間(1日20分・週5日)使う群と、何もしない群 |
| 結果 | 頬の筋肉(大頬骨筋)の厚みが、使う前より平均18.6%増えた |
筋肉の厚みは、群を伏せた評価者が超音波で測りました。
本人の評価でも、引き締まりやリフト感が改善したと答えた人が80%以上でした。何もしない群は5%未満です [1]。ただし、これは本人の感覚の評価です。
東京大学などの研究チームが2024年に発表した試験では、30〜59歳の女性24人が、顔の片側に高周波EMSと基本のスキンケアを8週間続け、反対側は基本のスキンケアだけにしました [2]。使った側で、フェイスラインの角度・あご下と頬のボリュームが改善しました。くじ引きによる割り付けではありません。
メーカーの研究所の研究者による2025年の報告もあります。装着型のEMS美顔器を31人が使い、14日で上まぶたの高さと目じりの角度が上がりました [3]。使わない群との比較がなく、メーカーの研究所の研究者による報告のため、参考程度に読んでください。
クリニックの施術では、40〜65歳の15人が高出力の顔の電気刺激とラジオ波を同時にあてる施術を週1回・4回受け、6か月後も眉が1.31 mm上がった状態でした [4]。別の37人の試験では、頬の筋肉の厚みが2.06 mmから2.80 mmに増えました [5]。どちらも比べる群がありません。家庭用の美顔器とは出力が違うので、同じ結果が出るとは言えません。
偽の機器と比べて、眉と髪の生え際の距離が縮みました [6]。
研究の多くは8〜12週間の使用で、参加者は数十人です。顔の片側比較は、くじ引きで割り付けていません。家庭用のEMS美顔器を偽の機器と比べた試験はなく、「効きます」は顔用EMSを使った試験の結果に基づきます。複数のエネルギーを同時に出す美顔器の研究では、EMSだけの効果は分かりません [7]。持病がある人、体に電気を使う医療機器を入れている人は、使う前に医師に確認してください。
研究の条件は、顔用EMSをおよそ8〜12週間使うことです。
顔用EMSは、頬の筋肉を厚くし、フェイスラインのもたつきを改善する結果が出ています。
根拠の確かさは低めで、クリニックの高出力機器の結果は家庭用に当てはめられません。
使うなら、週5日・12週間を目安に、変化を写真などで記録しながら続けましょう。
筋肉の厚みの試験では、12週間の使用で何もしない群との差が出ました。差は6週時点でも見られました [[23174048]]。見た目の変化が何週間で出るかは、研究から言えません。
使いすぎを調べた研究は見つかりませんでした。研究で使われた条件は、1日20分・週5日・12週間です [[23174048]]。
同じではありません。クリニックの研究は高出力の機器で、ラジオ波と同時にあてる施術です [[39800907]]。家庭用の結果は、そのまま当てはまりません。
顔用EMSを12週間使った群は、頬の筋肉の厚みが平均18.6%増え、何もしない群は増えなかった。
女性24人が顔の片側に高周波EMSを8週間使い、フェイスラインとあご下のボリュームが改善した。
女性31人が装着型EMS美顔器を使い、14日で上まぶたの高さと目じりの角度が上がった。
15人がクリニックで4回の施術を受け、6か月後も眉が1.31 mm上がった状態が続いた。
37人がクリニックで4回の施術を受け、頬の筋肉の厚みが2.06 mmから2.80 mmに増えた。
50人の試験で、家庭用機器を使った側の眉と髪の生え際の距離が1.338 cm縮んだ。
女性36人が家庭用の複合型美顔器を8週間使い、目元のしわの体積などが改善した。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。