[1]カフェインの摂取量と体重減少の量反応メタ解析
- 発表年
- 2019年
- 研究機関
- イラン・シラーズ医科大学
- 掲載誌
- Critical reviews in food science and nutrition
- 研究の種類
- システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
- 対象
- 606人
- 結果の向き
- 良い方向
比較試験13件・606人の統合で、カフェインの量が多いほど体重・BMI・体脂肪が減る方向だった。

痩せる方向に働きます。ただし、コーヒーで変わる差はごくわずかです。
カフェインの試験と、コーヒーを飲む人を追った観察研究の話です。コーヒーを飲めば痩せると言える研究ではありません。生豆エキスのサプリは別の話です。
コーヒーは、減量の主役ではなく、続けやすい補助として楽しむ位置づけです。体重への影響を考えるなら、砂糖を足すかどうかが差になります。砂糖を小さじ1杯加えると、4年間で0.09kgの体重増加と関連していました [3]。クリームや粉末ミルクでは、関連は見られませんでした。妊娠中や持病・服薬中の人は、量を医師に確認してください。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 40 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 14.6 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 25 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 89.6 点を、エビデンス強度 A の範囲(75〜100 点)に収めて、スコアは 90 点です。 判定に使った研究は、RCT のメタ解析 1 本・観察研究 2 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
コーヒーは、焙煎した豆から入れる飲み物です。カフェインやクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)を含み、脂肪燃焼や眠気覚ましによいとされています。ブラック、砂糖入り、ミルク入りなど、飲み方で中身が変わるのが特徴です。注意点は、カフェインのとり過ぎが眠りや動悸に響くことです。焙煎前の豆から作る生豆エキスのサプリは、コーヒーとは別のものです。ここまでは一般的な説明で、研究で確かめたものではありません。
答えの中心は、イランのシラーズ医科大学などの研究チームが2019年に発表したメタ解析です [1]。メタ解析とは、似た条件の試験を集めて結果をまとめ直す方法です。カフェインの量と体重の変化を、比較試験13件から調べました。
| 研究の種類 | 比較試験のメタ解析(量と効果の関係を解析) |
|---|---|
| 対象 | 大人(13件・606人) |
| 比べたもの | カフェインをとる量の多い場合と少ない場合 |
| 結果 | 量が多いほど、体重・BMI・体脂肪が減る方向 |
研究ごとのばらつきは大きく、何kg減るかを一つの数字では言えません。
「22%」は減り幅の比で、実際の重さではありません。
コーヒーそのものの研究は、飲む人を追った観察研究です。差は小さく、因果は言えません。
カフェイン入りでもデカフェでも、4年間の差は同じ0.12kgでした [3]。差はごくわずかで、コーヒーだけで体型が変わる大きさではありません。
コーヒー生豆エキスのサプリでは、比較試験15件・897人のメタ解析で、体重が平均1.23kg多く減りました [6]。BMIは平均0.48、腹囲は平均1.00cm下がりましたが、体脂肪率には差がありませんでした。
イランのテヘラン医科大学などによる2019年の解析(比較試験16件)では、BMIは下がったものの、体重の差ははっきりしませんでした [8]。4週間未満の短い服用では効果がなく、もとのBMIが25以上の人でより減っていました。
BMIは平均0.403下がりましたが、体重と腹囲の差ははっきりしませんでした。
カフェインの試験は、量も期間も研究ごとに違い、一つの飲み方を勧められる形にはなっていません。運動前のカフェインの研究では、体重あたりの量で調べられ、ふだんカフェインをとっている人では差がはっきりしませんでした [5]。コーヒーの観察研究は、よく飲む人が運動や食事など別の習慣も違う可能性を、完全には除けません。妊娠中の人、持病や服薬がある人、眠りや動悸が気になる人は、医師や薬剤師に量を確認してください。
研究が示したのは小さな差で、食事や運動の代わりにはなりません。
コーヒーは痩せる方向に働きますが、4年間の差は0.12kgほどとごくわずかです。
砂糖を足す飲み方は、体重の増加と関連していました。
好きなコーヒーは続けつつ、減量は食事と運動を中心に考えましょう。
ブラックと砂糖入りを直接比べた試験はありません。観察研究では、砂糖を小さじ1杯足すと4年間で0.09kgの体重増加と関連し、クリームや粉末ミルクでは関連が見られませんでした [[37783371]]。
運動中に脂肪が燃える速さは上がりました [[38257100]]。体重がどれだけ減るかは、研究では確かめられていません。
4年間の体重の増え方は、カフェイン入りでもデカフェでも0.12kg少なく、同じでした [[37783371]]。
体重の面からの上限は、研究では確かめられていません。妊娠中や持病のある人は、医師に確認してください。
比較試験13件・606人の統合で、カフェインの量が多いほど体重・BMI・体脂肪が減る方向だった。
疫学研究12件の統合で、コーヒーをよく飲む人はBMIが平均0.08低い傾向だった。
米国の3つの大規模コホートで、砂糖なしのコーヒーを1日1杯増やした人は4年間の体重の増え方が0.12kg少なかった。
比較試験15件・897人の統合で、体重が平均1.23kg多く減った。体脂肪率には差がなかった。
大人50人の試験で、飲んだ直後の朝食の量は約10%減ったが、その後の一日の食事量と空腹感は変わらなかった。
比較試験16件の統合で、BMIは下がったが体重と腹囲の差ははっきりしなかった。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。