[1]緑茶エキス入りタブレットが口の中の硫黄のガスに与える効果
- 発表年
- 2016年
- 研究機関
- イタリア・シエナ大学
- 掲載誌
- The Journal of clinical dentistry
- 研究の種類
- ランダム化比較試験(クロスオーバー)参加者が順番を変えながら複数の条件を体験し、結果を比べる試験。
- 対象
- 54人
- 結果の向き
- 良い方向
54人のクロスオーバー試験で、緑茶エキス入りは成分なしより直後も30分後も多く減らした。

使った直後の口臭が減ります。
口臭が気になる大人の、使った直後から数時間の話です。数週間続けた効果や、病気が原因の口臭は別です。
会話や会議の直前に使うと、その後しばらくは役に立ちます。長く保ちたいときは、緑茶エキス入りのタブレットで、30分後も差が残った研究があります。毎日のにおいが気になるなら、原因ごとの対策を 口臭に効く対策は? で確かめてください。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 36 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 10.6 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 16.9 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 6 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 69.5 点を、エビデンス強度 C の範囲(30〜64 点)に収めて、スコアは 64 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 4 本。 この上限により、強度を B から C に下げました。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
口臭ケアのガムやタブレットは、噛む・なめることで息のにおいを減らすとされる食品や菓子です。砂糖を使わないものや、緑茶エキス、亜鉛、乳酸菌などの成分を入れたものがあります。口臭の原因そのものを治す薬ではありません。
答えの中心は、イタリアのシエナ大学などの研究チームが2016年に発表したランダム化比較試験です [1]。同じ人が成分ありと成分なしの両方を試す方法(クロスオーバー試験)で、54人が参加しました。
| 研究の種類 | クロスオーバーのランダム化比較試験 |
|---|---|
| 対象 | 口の中の硫黄のガスが多い大人54人 |
| 比べたもの | 緑茶エキス入りのタブレットと、成分なしのタブレット(3粒を続けてなめる) |
| 結果 | 緑茶エキス入りのほうが、なめ終わった直後も30分後も多く減った |
緑茶エキス入りは直後55%減、30分後26%減でした [1]。
「直後は減るが、30分ほどで戻る」のが、成分なしの結果です。成分が入ると、戻り方がゆるやかでした。
123人を6つの群に分けた1997年の試験では、市販のブレスミント2種類と成分なしのガムは、使ってから3時間後の舌の奥のにおいを減らしませんでした。減ったのは、酸化剤入りの強いトローチだけです [2]。直後に減ることと、数時間後に差が出ることは別の話です。
3時間後の舌の奥のにおいは、ブレスミントと成分なしのガムでは減りませんでした。
口臭のある大人40人で、ハーブ入りの上あごに貼るタブレットを前の晩と朝に使うと、翌日の午後のにおいの点数と硫黄のガスが、成分なしより低くなりました [10]。なめるタブレットとは使い方が違うため、ここまでの結果とは分けて読んでください。
研究の多くは、数十人ほどの健康な大人を対象に、使った直後から数時間のにおいを測っています。数週間続けたときの効果は、確かめられた研究が少ないままです。
歯周病や舌の汚れ、むし歯が原因のことがあり、ガムやタブレットでは原因が残ります。
ガムやタブレットは、使った直後の口臭を減らします。
成分なしでは30分ほどで戻り、数時間もつとは言えません。
外出前の短いケアに使い、続くにおいは歯科で原因を確かめましょう。
直接比べた研究は見つかっていません。タブレットは緑茶エキス入りが30分後も差を保ち、ガムは成分なしで3時間後の舌の奥のにおいに差がありませんでした。
成分なしのタブレットは30分後に7%減まで戻りました。成分入りでも、3時間後まで成分なしと比べた研究は見つかっていません。
研究では確かめられていません。数週間続けた試験は少なく、コクランのレビューでは成分なしとの差は見られませんでした。
54人のクロスオーバー試験で、緑茶エキス入りは成分なしより直後も30分後も多く減らした。
123人の試験で、ブレスミントと成分なしのガムは3時間後の口臭を減らさなかった。
10人で、ガムを1分噛んだ人は1分後・10分後・20分後ににおいの成分が少なかった。
14人の比較で、キシリトール・亜鉛入りと砂糖入りのガムに差はなかった。
7件のメタ解析で、4週間以内ににおいの点数が下がった。
4件・283人のメタ解析で、はっきりした差は見られなかった。
8件の系統的レビューで、効くというはっきりした根拠はなかった。
ユーカリ入りガムは、成分なしとはっきりした差が見られなかった。
10人で、亜鉛入りトローチは3時間後も硫黄のガスを抑えていた。
40人の試験で、翌日の午後のにおいの点数がプラセボより低かった。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。