[1]アシュワガンダによるホルモンへの影響:RCTのメタ解析
- 発表年
- 2026年
- 研究機関
- ポーランド・ポズナン医科大学
- 掲載誌
- Planta medica
- 研究の種類
- システマティックレビュー・メタ解析関連する試験を決まった方法で集め、結果をまとめて分析した研究。
- 対象
- 1,706人
- 結果の向き
- 良い方向
23件・1,706人の試験をまとめ、男性ではテストステロンが平均57.43 ng/dL多く、女性では差がなかった。

男性のテストステロンは増えます。増え方は小さく、正常範囲内です。
成人男性の血液中の数値の話です。女性では増えません。
ストレスや疲れが気になって使うなら、テストステロンが少し増えることがおまけで付いてくる、と考えるのが研究に近い見方です。男性ホルモンを上げる目的だけで飲んでも、大きな変化は期待できません。持病や服薬がある人、妊活中の人は、先に医師や薬剤師に相談を。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 40 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 17.3 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 19.8 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 5 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 92.1 点を、エビデンス強度 B の範囲(55〜84 点)に収めて、スコアは 84 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 1 本・RCT のメタ解析 1 本・観察研究 1 本。 論文の著者自身による確実性の評価は「中程度」で、これを強度の上限にしています。 この上限により、強度を A から B に下げました。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
アシュワガンダは、インドの伝統医学で使われてきたハーブです。ストレスや疲れを和らげるとされ、根のエキスのサプリなどがあります。研究では、成分をそろえた根のエキスがよく使われています。男性ホルモンの代表がテストステロンで、筋肉や性欲、精子づくりに関わります。
答えの中心は、ポーランドのポズナン医科大学などの研究チームが2026年に発表したメタ解析です [1]。メタ解析とは、似た試験の結果を集めて数字でまとめる方法です。アシュワガンダとプラセボを比べたランダム化比較試験23件・1,706人が集められました。
| 研究の種類 | ランダム化比較試験のメタ解析 |
|---|---|
| 対象 | 成人(23件・1,706人。男女を含む) |
| 比べたもの | アシュワガンダとプラセボ(偽薬) |
| 結果 | 男性ではテストステロンが平均57.43 ng/dL多く、女性では差がなかった |
中国の青海大学などが2026年に発表した別のメタ解析(20件・1,249人)も、増え方は標準化平均差0.33と小さめでした [2]。
この平均57.43 ng/dLには、論文の要旨に信頼区間が示されていません。別のメタ解析の標準化平均差0.33は、信頼区間が0.13〜0.54で、増える向きははっきりしています。ただしこちらは、男女を分けない成人全体の値です。
健康な成人の試験23件・2,317人の安全性レビューでは、テストステロンの増加は正常な範囲の中にとどまっていました [4]。「足りない人が正常に戻る」のか「正常な人がさらに増える」のかは、これらの研究からは分かりません。
運動習慣のある健康な成人83人に、徐放型の根のエキス300 mgを1日1回、90日間飲んでもらった2026年の試験では、男性のテストステロンは飲む前より増えましたが、プラセボと差はありませんでした [3]。この試験は、製品をつくる企業の研究部門が行ったものです。ストレスを感じている成人60人の試験でも、男性は飲む前より増えたのに、プラセボとの差は有意ではありませんでした [5]。
男性では飲む前より増えましたが、増え方はプラセボと同じ程度でした。
精液の質を調べた試験の一つでは、健康な30〜50歳の男性に、根のエキス300 mgを1日2回、8週間飲んでもらっています [7]。根のヒト試験30件を集めた系統的レビューでは、重い副作用は報告されていませんでした [12]。一方、2026年の試験には、製品をつくる企業の研究部門が行ったものがあります [3]。持病がある人、薬を飲んでいる人、妊娠中や妊活中の人は、医師や薬剤師に確認してください。
血液中のテストステロンが増えることと、筋肉や性機能が良くなることは、別に確かめる必要があります。
男性のテストステロンは増えますが、増え方は小さく、正常範囲内です。
女性では増えず、運動習慣のある成人ではプラセボと差がなかった試験もあります。
使うなら、男性ホルモンよりストレスや疲れが目的だと考えて、体調に合わせて選びましょう。ストレスへの効き目はアシュワガンダでストレスは減る?で確かめています。
試験の多くは8週間から90日間の使用で、血液の数値を調べています。何日で増えるかは、研究からは言えません。
増えません。メタ解析で、女性では差がありませんでした [[41740946]]。
研究では確かめられていません。低い人を対象に、正常に戻るかを調べた結果は、今回の研究には含まれていません。気になる症状は、医師に相談してください。
23件・1,706人の試験をまとめ、男性ではテストステロンが平均57.43 ng/dL多く、女性では差がなかった。
20件・1,249人のメタ解析で、テストステロンの増え方は標準化平均差0.33と小さめだった。
運動習慣のある成人83人の試験で、男性のテストステロンの増え方はプラセボと差がなかった。
健康な成人の試験23件・2,317人のレビューで、テストステロンの増加は正常な範囲内だった。
ストレスを感じている成人60人の試験で、男性のテストステロンはプラセボとの差が有意ではなかった。
健康な30〜50歳の男性76人の8週間の試験で、精液の量・精子の総数・運動する精子が増えた。
健康な30〜50歳の男性100人の8週間の試験で、精液の量・精子の数・濃度・形が良くなった。
不妊の男性の前後比較の研究をまとめると、精子の濃度が平均13.57百万個/mL増えた。
性欲が低めの男性50人の8週間の試験で、テストステロンがプラセボより増えた (メタ解析の検索期間より前の試験のため背景として表示)
疲れのある40〜70歳の男性57人の試験で、性の面の満足感はプラセボと差がなかった。
心因性の勃起障害の男性86人の60日間の試験で、勃起機能の点数の改善はプラセボと差がなく、どちらも効果は乏しかった
アシュワガンダの根のヒト試験30件の系統的レビューで、男性不妊の試験は6件あり、重い副作用は報告されていなかった
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。