[1]オンラインのセルフ・コンパッション練習と物質主義の低下
- 発表年
- 2025年
- 研究機関
- 中国・北京師範大学
- 掲載誌
- International journal of psychology : Journal international de psychologie
- 研究の種類
- ランダム化比較試験参加者をくじ引きのように分け、条件の違いによる結果を比べる試験。
- 対象
- —
- 結果の向き
- 良い方向
練習の群154人と順番待ちの群155人を比べた試験で、練習の群は自己肯定感が有意に高くなった。

上がります。練習をした人は、しなかった人より自己肯定感が上がりました。
自分に優しくする練習やワークを行った場合の話です。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 36 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 12.7 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 18.8 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 10 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 5 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 82.5 点を、エビデンス強度 A の範囲(75〜100 点)に収めて、スコアは 82 点です。 判定に使った研究は、ランダム化比較試験 4 本・観察研究 1 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
セルフ・コンパッションは、失敗したりつらかったりするときに、自分を責めず、友人に接するように自分に優しくする心の持ち方です。自己肯定感は「自分には価値がある」と感じる気持ちで、似ていますが別のものとされています。練習として、思いやりの瞑想や、自分に優しい言葉を書くワークなどがあります。
答えの中心は、自分に優しくする練習をした群と、しなかった群を比べたランダム化比較試験4本です。ランダム化比較試験とは、参加者をくじ引きのように分けて結果を比べる方法です。
| 研究の種類 | ランダム化比較試験4本 (3本で上昇、1本は差なし) |
|---|---|
| 対象 | 大学生94人、若い日本人女性158人、慢性の皮膚の病気がある大人88人など |
| 比べたもの | 自分に優しくする練習・ワークの群と、順番待ちや別の課題の群 |
| 結果 | 3本で自己肯定感が上がり、1本は差がなかった |
4週間のオンライン練習をした88人の群も、順番待ちの群より高くなりました [3]。
若い日本人女性158人の実験では、体型への不満を引き起こす課題のあとで短いワークをした群が、何もしない群より自己肯定感が上がりました [2]。ただし、自分を責める面を減らすだけのワークとの間には、差が確認されませんでした。
イギリスのノッティンガム大学などの研究チームが2021年に発表したまとめ解析では、思いやりを育てる療法・プログラムの研究8本で、練習の前より後のほうが自己肯定感は上がっていました。効果量は0.56で、中くらいの大きさです [5]。効果量とは、差の大きさを表す数字で、0.5前後が中くらいの目安です。質の低い研究を除いても0.61で、結果は変わりませんでした。
これは練習をした人の前後の変化で、対照群との比較ではありません。研究ごとのばらつきも大きいため、「このくらい上がる」と言い切る数字としては使えません。
ブラジルの大学生94人の試験では、短い自分に優しくする書くワークをしても、対照の書くワークの群と差がありませんでした。測ったのは直後と2週間後です [4]。
自己肯定感を含むどの項目も、群の間に差が見られませんでした。
短いワークでは効いた試験と効かなかった試験に分かれ、数週間続ける練習では上がった試験がそろっています。ただし、対照群と比べた試験は4本と少なく、練習の種類も期間も試験ごとに違います。
研究76本・35537人をまとめた解析では、自分に優しい人ほど自己肯定感も高い、という強い関連がありました (相関 0.65) [6]。これは一時点の調査の関連で、優しくしたから上がった、という因果を示すものではありません。上の試験の結果とは、分けて読んでください。
試験の対象は、一般の大人のほか、慢性の皮膚の病気がある人や大学生、若い日本人女性などです。たとえば皮膚の病気がある88人の試験は、18〜55歳で、週2回・4週間のオンラインのプログラムでした [3]。研究に出ている副作用の報告はありません。ただし、気分の落ち込みが強い人、持病や服薬中の人は、練習を始める前に医師や専門家に相談してください。
短いワークは、直後に上がった試験がある一方、直後も2週間後も差がなかった試験があります。
自分に優しくする練習は、自己肯定感を上げます。
数週間続ける形の練習で、上がった試験がそろっています。
気分の落ち込みが続くなら、医師や専門家にも相談しましょう。
重なりは大きいですが、別のものとされています。76本の研究をまとめた解析で、両者の相関は0.65でした [[37554304]]。
14日間のオンライン練習 [[40692259]] や、週2回・4週間のプログラム [[38314971]] で上がった試験があります。最適な期間は、研究では確かめられていません。
この記事で見た研究では、調べられていません。確かめられているのは、自分を責める気持ちが減ること (効果量 0.51) です [[33749936]]。
練習の群154人と順番待ちの群155人を比べた試験で、練習の群は自己肯定感が有意に高くなった。
若い日本人女性158人の実験で、短いワークをした群は何もしない群より自己肯定感が上がった。
慢性の皮膚の病気がある大人88人で、4週間のオンライン練習をした群は順番待ちの群より自己肯定感が高くなった。
大学生94人を3群に分けた試験で、直後と2週間後に自己肯定感を含むどの項目も群の間に差がなかった。
8本の研究で、練習の前後で自己肯定感が中くらいに上がっていた (効果量 0.56)。
76本・35537人の解析で、両者の相関は0.65と強かったが、因果を示すものではない。
ランダム化比較試験19本・1350人で、自分を責める気持ちが中くらいに減った (効果量 0.51)。
ランダム化比較試験56本で、直後に落ち込み・不安・ストレスが小〜中くらい減った。
ランダム化比較試験のまとめで、幸福感などが対照群より改善した (効果量 0.51)。
判定「効く」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。