[1]マットレスのダニの数と電気毛布による抑制
- 発表年
- 1990年
- 研究機関
- オランダ・アムステルダム大学
- 掲載誌
- Experimental & applied acarology
- 研究の種類
- その他の研究上のどれにも当てはまらない研究。
- 対象
- —
- 結果の向き
- 良い方向
使っていない時間にマットレスを電気毛布で温めると、ダニが19〜84%減った。

寝具を温めることは、ダニが減ることと関連しています。
電気毛布・衣類乾燥機・スチームなど、寝具や布製品を温めた研究の話です。布団乾燥機の温度や時間で確かめた研究はなく、ホットカーペットでダニが増えた研究もあります。
この記事は、成分や方法について公開されている研究を整理したものです。特定の商品の効果を評価したものではなく、個別の診断・治療の助言でもありません。
| 項目 | 点 | 配点 | 何を見るか |
|---|---|---|---|
| 研究デザイン | 10 | 40 | いちばん信頼できる研究の種類 |
| 研究の量 | 4.7 | 20 | 研究件数と参加人数 |
| 一致度 | 20.8 | 25 | 結果の向きがそろっているか |
| 新しさ | 3 | 10 | 最新の研究が何年以内か |
| 精度 | 0 | 5 | 信頼区間が「差なし」をまたがないか |
合計 38.5 点を、エビデンス強度 C の範囲(30〜64 点)に収めて、スコアは 38 点です。 判定に使った研究は、その他のヒトの研究 4 本・動物・試験管の実験 3 本。
配点の決まりは 評価方法について に公開しています。計算はプログラムが行い、広告や商品のデータは使いません。
布団乾燥機は、温かい風を布団の中に送って、湿気を飛ばしながら温める家電です。ダニ対策にも使われるとされ、マットに風を送るものやホースで送るものなど、種類があります。吹き出す温度や時間は機種と設定で違います。注意点は、熱に弱い素材があることです。
布団乾燥機そのものでダニの数を調べた研究は、見つかっていません。この記事では、寝具や布製品を温めた別の方法の研究から、何が言えるかを読み解きます。
答えの中心は、デンマークのコペンハーゲン州立大学病院などの研究チームが1988年に発表した比較研究です [2]。電気毛布を付けたベッドと付けないベッドで、ダニの量の変化を比べました。
| 研究の種類 | ふだん使いのベッドで電気毛布の有無を比べた研究 |
|---|---|
| 対象 | 家庭のベッド(電気毛布あり10台、なし10台) |
| 比べたもの | 電気毛布を昼間につけたベッドと、つけないベッド(1年間) |
| 結果 | ダニの量が、電気毛布ありは始めの52%、なしは122% |
付けなかったベッドは122%に増えていて、アレルゲンも電気毛布ありは始めの32%、なしは120%でした。
オランダのアムステルダム大学の研究チームも、使っていない時間にマットレスを電気毛布で温めると、ダニが19〜84%減ったと報告しています [1]。ただし、どちらも1980〜1990年代の小さな研究で、人数をそろえた大規模な試験ではありません。
布団乾燥機の代わりに、次のような方法が調べられています。
温度が高いほど、ダニははっきり死にます。卵の実験では、60℃と70℃ではほぼすぐにかえらなくなり、50℃の乾いた熱では5時間かかり、40℃では約80%が生き残りました [9]。
表面が45〜50℃のホットカーペットを冬に使った部屋では、床のダニがかえって使わない部屋より増えました。夏は、使わない部屋のほうがやや多く、ほぼ同じ動きでした [12]。
部屋は1つだけで、床のダニを見ています。寝具を短時間で温める方法とは別の話です。
長い時間ゆるく温めるのと、短時間で高温にするのとは同じではありません。理由は研究では確かめられていないので、「温めれば必ず減る」とは読まないのが安全です。
研究で使われた条件は、布団乾燥機とは違います。電気毛布の研究は、ふだん使いのベッド10台ずつを1年間比べ、電気毛布は昼間につけて3か月ごとに洗いました [2]。衣類乾燥機の研究はぬいぐるみ36個が対象でした [3]。熱で布団の素材が傷むことがあるので、取扱説明書の温度と時間を守ってください。ぜんそくやアレルギーの症状がある人、持病がある人は、医師に相談してください。
死骸やふんのアレルゲンは、掃除機や丸洗いで取り除くほうが、研究で確かめられています [4]。
寝具を温めることはダニが減ることと関連していますが、布団乾燥機そのものの研究はまだありません。
実験室ではダニは高温で死にますが、アレルゲンを壊すには布団乾燥機よりずっと高い温度が必要でした。
使うなら、温めたあとに掃除機をかけ、取扱説明書の範囲で使いましょう。
布団乾燥機で調べた研究は見つかっていません。実験室のダニの卵は、60℃でほぼすぐ、50℃の乾いた熱で5時間でかえらなくなりました [[21751035]]。布団の中まで同じ温度になるかは確かめられていません。
アレルゲンを減らすには役立ちます。日本の布団の実験では、布団をたたいて掃除機をかけると約40%、丸洗いで90%以上減りました [[1854256]]。
減るとは言えません。表面が45〜50℃のホットカーペットを冬に使った部屋では、床のダニが増えました。部屋は1つだけの研究です [[8203798]]。
研究では確かめられていません。症状が気になるときは医師に相談してください。
使っていない時間にマットレスを電気毛布で温めると、ダニが19〜84%減った。
ベッド10台に電気毛布を付けて1年間比べ、ダニの量は始めの52%に、付けない場合は122%になった。
ぬいぐるみを衣類乾燥機で1時間高温乾燥すると、生きたダニが平均89.1%減った。
布団をたたいて掃除機をかけるとアレルゲンは約40%、丸洗いでは90%以上減った。
ダニのアレルゲンは120℃で30分加熱すると1%未満に減った。Der p 2 は140℃で30〜60分が必要だった。
96℃のスチームクリーナーをカーペットとマットレスに当てると、ダニは100%死んだ。
スチームを当てたカーペットでは4か月の間、生きたダニが見つからなかった。
洗濯の30℃・40℃ではコナヒョウヒダニの6.5%・9.6%しか死なず、60℃ではすべて死んだ。
ダニの卵は60℃と70℃ではほぼすぐかえらなくなり、40℃では約80%が生き残った。
寝室の温度を上げるよう頼んだ家と頼まなかった家で、ダニとアレルゲンの変化は同じだった。
ぜんそくの人30人の家で、110℃の熱風とスチームを当てるとアレルゲンが減ったままになった。
表面45〜50℃のホットカーペットを冬に使った部屋では、床のダニがかえって増えた。
カーペットのダニは、スチームを当てる方法が掃除機や薬剤よりもよく減った
判定「良い関連がある」は、公開している評価方法に沿ってプログラムが算出しています。